肥満と薄毛からの脱出!「背水の陣」に直面した中年男の日記

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坂本龍一トリビュート展

昨年2023年12月16日から東京・初台の東京オペラシティタワー4階のNTTインターコミュニケーション・センター [ICC]で開催されている「坂本龍一トリビュート展」を観に行ってきました。

 

 

坂本龍一氏は生前音楽とテクノロジーとのかかわりにとても深い関心を持っていました。

現代美術いわゆるメディアアートの分野でも、カールステン・ニコライ氏,高谷史郎氏,真鍋大度氏,毛利悠子氏といったアーティストとのインスタレーション制作などを行い、多くの作品の制作を行なってきました。

この分野でも多くの功績を遺してきた坂本龍一氏に敬意を表する意味で、このようなイベントが開催されたとのことでした。

なので、主にメディアアートに関する坂本龍一氏へのトリビュートであり、その他の坂本龍一氏の作品やYMO時代の作品などについてのトリビュートはほぼ無いことに注意した方がよろしいかと思います。

 

僕はほとんどメディアアートについての知識は無いので、観たままをそのまま述べたいと思いますが、なにぶん稚拙な話になってしまうことはご容赦ください。

 

僕の印象を一言で言ってしまうと、「ザ・アート」という感じであり、現代美術~メディアアートにある程度精通していないと、ちょっと難解かもしれません。

 

 

まず狭いエントランスの中に入ると、真っ暗であり、黒いカーテンのような仕切りをめくると、真っ暗な中に大きなスクリーンがあり、電磁波のようなもので描かれたような「図形」が映し出されていました。

その「図形」のようなものは、絶えず姿形を変えて、映し出されていました。

「○○〇MHz」と数値が数秒おきに表示され、どうやらその数字に合わせて変化しているように見受けられました。

何とも神秘的な光景で、初めのうちはとまどっていましたが、観ているうちに気分が落ち着いてきて、見入ってしまいました。

 

ずっと見ているうちに、なぜか気分が落ち着いてきました。
他の方々も結構集中して見入っていました。

 

反対側へ、また黒いカーテンのような仕切りをくぐって入ってみると、そこにも真っ暗な中に大きなスクリーンがあり、生前の坂本龍一氏がピアノを弾いている姿が映し出されていました。曲は「Perspective」や「Aqua」などを演奏していました。

映像に微妙にノイズを織り交ぜているため、電波が不安定で映像が揺れている演出が施されており、それがまるで異次元の世界に行ってしまった坂本龍一氏の演奏している姿に見えてしまうような錯覚を起こしました。

 

まるで異次元空間で演奏する坂本龍一氏のようでした。

 

黒いカーテンのような仕切りをくぐって、奥の方に出ていくと、そこは明るく広々としたエリアになっていて、中央にヤマハのグランドピアノが置かれており、その上に白い短冊のようなものが吊るされていました。

 

 

坂本龍一氏が東日本大震災後に対面したあの「津波ピアノ」かと思ったのですが、どうやら違うらしく、メディアーティスト毛利悠子氏の作品のようでした。

四方の壁に、様々な作品が展示され、入って向かって奥の壁には、メディアアート作品をレコード化して16枚をセットにしたと思われる(違っていたらすみません)「Dumb Type+Ryuichi Sakamoto(Playback 2022)」の作品の白い色をした16枚のレコードが個々に展示され、それぞれに関わったアーティストのコメントの文章も記載されていました。

ソニーの超高級アナログプレーヤーに白いレコードが乗っている展示もありました。

これらだけは、なぜか撮影禁止とのことでした。

 

向かって左側には、モニターが2台、それぞれ映像を映し出していました。

ひとつは「alva noto+ryuichi sakamoto(insen live (short))」の2006年のライブ映像、もうひとつは「alva noto+ryuichi sakamoto(try-out : behind the scene of utp_ )」の2001年頃と思われるドキュメンタリー映像が映し出されていました。

その横にはヘッドフォンが十数台ほどでしょうか、置かれており、十数人の方がヘッドフォンをしながら、それらの映像に見入っていました。

あまり観たことが無いレアな映像でした。

 

向かって右側には、写真やドローイング(イラストレーションのようなもの)が展示されていました。

高谷史郎氏の撮影した写真と思われる「Piano 20110311」これは「津波ピアノ」と思われますが、展示されていました。

その横に、坂本龍一氏のこの津波ピアノに関連したコメントが壁に書かれていました。

「もとはモノだったものが、人によって変形され、時間とともに、あるいは巨大な自然の力によって、またモノに還っていく・・・・・」

東日本大震災後の現地で見た惨状、「津波ピアノ」を見た後、坂本龍一氏は生前ずっとこのような考えが頭を離れなかったそうです。

 

 

また、坂本龍一氏生前最後に発表されたオリジナルアルバム「12」のジャケットのためのドローイングを制作したLEE Ufan氏の、ドローイングが数点展示されていました。

ひとつは、「12」のジャケットの元となったドローイングで、実際のジャケットはこれを13度の角度に傾けて完成させたのだそうです。

 

 

もうひとつは、坂本龍一氏の病気平癒を願って個人的に贈られたドローイングだそうで、裏面にはLEE氏からのメッセージが書かれているそうです。

 

ずっと眺めていると、本当に調子が良くなってくるような気がしてきました。

LEE Ufan氏から坂本龍一氏への病気平癒を願う個人的なメッセージ

 

そして、最後に手前側の一面一帯は、坂本龍一氏とこのメディアアートをずっと主催してきたICCとの関連年表や、様々な著名人たちの追悼コメントや様々な興味深いテキストなどが掲示されていました。

 

以上、簡単ではありますが、掲示してあるものを大まかに、ご紹介しました。

他にもご紹介したい展示物はたくさんありました。

とてもシンプルな内容ですが、メディアアートを通して坂本龍一氏が訴えたかったことがとてもよく伝わったと思います。

 

ギャラリーは5階ですが、4階のエントランス付近にはグッズショップもあり、あまり市販の書店やレコード店などでは手に入りずらい書籍やBlu-rayソフト・CD・レコードなどが置いてあります。

 

2009年に思想界の巨人である吉本隆明氏と対談した内容を収録した「音楽機械論」(ちくま学芸文庫)、これはなかなか入手しずらいので、思わず買ってしまいました。

 

3月10日(日)まで開催しており、今日2日(土)、3日(日)、来週週末の8・9・10日は、20時まで延長して開催していますので、坂本龍一氏のメディアアートに少しでもご興味のある方は一度行ってみることをお勧めします。

 

↓ 公式サイトです。

www.ntticc.or.jp