肥満と薄毛からの脱出!「背水の陣」に直面した中年男の日記

肥満と薄毛の話題だけではなく、趣味の読書・音楽・映画などのご紹介もしますよ。

細野観光 2022

先日、2022年5月4日、6月4日の2回、「細野観光」を見てきました。

「細野観光」は、はっぴいえんどYMOSKETCH SHOWなど日本を代表するバンドで活躍し、ソロ活動でも多大な功績を残している、世界的に有名な音楽家細野晴臣氏の生まれてから現在までの半生とその多岐にわたる音楽活動を振り返るという、壮大な企画です。

3年前の2019年10月4日から11月4日にも六本木ヒルズで開催されていました。

その時のブログ記事がありますので、よろしければご覧になってください。

 

pilgrim1969.hatenablog.jp

 

今回は、埼玉県所沢市にある「ところざわサクラタウン」の角川武蔵野ミュージアムで、2022年4月2日から6月26日まで開催されています。

 

この「ところざわサクラタウン」ですが、今回初めて行ったのですが、その奇妙キテレツな風貌の建物に度肝を抜かれました。

まるでSF映画に出てくるような奇妙な風貌の建物で、度肝を抜かれました。
5階建てで、この中で、イベントが行われています。

別棟のイベントホール「ジャパンパビリオン ホールB」にて、ドキュメンタリー映画『NO SMOKING』『SAYONARA AMERICA』の2作品も上映されており、5月21日には細野さんの舞台挨拶があったのですが、細野さんもこの建物を見て、かなりびっくりしたことでしょう。

 

細野さんが生まれてから、現在に至るまで、実際に細野さんが使ってきた、おびただしい数の様々なモノが展示されているわけですが、特に幼少の頃のモノがすごいです。

幼少の頃に書いていた漫画が収められている古い大学ノートが何冊も展示されてあり、読んでいたサザエさんなどの漫画本、遊びに使っていたたくさんのピストルなどのおもちゃ類、鉱石標本など、よくもまあ、こんなものまで取っておいたなあと感心するモノばかりでした。

 

映画館の入場券や、乗り物の乗車券、レシートなど、よくもまあ、こんなものまで取っておいたなあと、本当に感心しました。
撮影禁止でしたが、都内の喫茶店やバーなどに行った時に持ち帰った大量のマッチ箱も展示してありました。

細野さん自身もモノを捨てられない性格だそうですが、お母様の本当にいろいろなものを取っておく几帳面な人だったんですね・・・

 

もちろん、このようモノだけではなく、使っていたベースやギター、シンセサイザーなどの楽器、リズムボックスなど、非常に興味深いモノも数多く展示されています。

 

ギブソンアコースティック・ギター「J-45」
はっぴいえんどの1973年のアルバム「HAPPY END」をロサンゼルスでレコーディングした帰りに、サンフランシスコに立ち寄って、購入したギターだそうですが、後になって「J-50」と間違えて買ってしまったことに気づき、ガッカリしてしまったそうです。

ミュージックマンのスティングレイ・ベース 1978年購入で、YMO初期に多用していたようで、1979年から1980年のワールドツアーにも持って行ったそうです。 「テクノポリス」のフレーズもこれで弾いていたそうで、とても興味深いです。

ローランドCR-8000という、1980年発売のリズム・マシーンです。
これはあの忌野清志郎氏から譲り受けたモノで、細野さんのチャランゴという楽器と交換したのだそうです。
右横にあるのは、1981年に発売されたオートハープだそうで、2011年リリースの「HoSoNoVa」の「ローズマリーティートゥリー」で使われたそうです。

この忌野清志郎氏から譲り受けたというローランドCR-8000ですが、5月4日に行った時にはあったのですが、6月4日に行った時にはありませんでした。

不思議に思って、館内のスタッフの方に聞いてみたら、5月21日来館時に、細野さんがいくつかの展示物と共に持ち帰ってしまったのだそうです。

思わず、細野さんらしいと思い、笑ってしまいました。

 

ローランドが1980年に発売したリズム・マシーンで、通称「ヤオヤ」と呼ばれています。YMOでは1981年の「BGM」から使われており、当時の国内外の音楽シーンを席捲した素晴らしいリズム・マシーンだそうです。

この「ヤオヤ」には、興味深いエピソードがあり、1982年発売のアルバム「フィルハーモニー」を当時の細野さんの最新スタジオ「LDKスタジオ」で制作中、このリズム・マシーンでリズムを組み始めたら、「フワーッと」おばあさんの幽霊が横切ったのだそうです。

あわてて、スタジオを出てみたら、近所で葬式が行われていたのだそうです。

 

細野さんが良く使っていた馴染みのあるシンセサイザーは、下の3つだそうです。

E-mu Emulator Ⅰ

1981年に発売されたサンプラーで、「フィルハーモニー」(1982年)や「浮気なぼくら」(1983年)、自身が立ち上げたノンスタンダード・レーベルの様々な楽曲で使用されたそうです。

今でも使いたいそうですが、フロッピーディスクを読み込めなくなってしまったそうです。

ヤマハ「DX-7」世界初のフル・デジタル・シンセサイザーとしてヤマハから1983年に発売されたそうです。
細野さんのソロアルバム「SFX」(1984年)の「ボディ・スナッチャーズ」、「オムニ・サイト・シーイング」(1989年)の「Caravan」、「パラダイス・ビュー」(1985年)などで使われました。
細野さんとしては、YMO散開前からよく使っていたシンセサイザーだったそうです。

1978年発売の「プロフェット5」
1981年の「BGM」からメインで使用され、YMOサウンドにおいて大きな比重を占めたポリフォニック・シンセサイザーだそうです。
細野さんも90年代まで多用していた、とても馴染みのあるシンセサイザーで、限界まで使い倒して、よく知り尽くしているのだそうです。

このシンセサイザーを使う前の、YMO初期の頃は、松武秀樹氏に借りたポリモーグを使っていたそうですが、細野さんがその上にコーヒーを乗せて、こぼしてしまい、かなり怒られたエピソードがあり、その後、この「プロフェット5」を使うようになったとのことです。

 

楽器だけではなく、とても興味深いたくさんの写真が所狭しと展示してあり、興味が尽きません。

なかなかレアなポスターや写真が満載です。

ベース・ギターやシンセサイザーなどだけではなく、細野さんが全世界を訪れて購入してレコーディングに使用した、かなり珍しい楽器やよくわからないもの?が、本当に数多く展示されています。

細野さんが旅行に使っていた旅行鞄だそうです。

ところで、展示内容には関係ない所感ですが、5月4日の時はゴールデンウイーク真っ只中ということもあり、館内も館外もものすごく混んでいたのですが、6月4日の時は午後6時半ころに入館したこともあり、結構空いていて、快適に見ることができました。
ただ、気になったのは、館内スタッフの一人の方が、僕と妻が展示物を見ている最中、ずっとそばに張り付いていて、終始監視?していたことでした。

なんか悪いことでもしているような感じで、どうなのかなあ、と思いました。

まあ、貴重な展示物なので、神経質になるのはわかりますが、監視カメラでも付けた方が、観客と館内スタッフ、双方にとって、不快な感じにならないので、良いのではないかと思いました。

 

6月26日まで開催されていますので、細野さんの50数年間の偉大な足跡に、ご興味のある方はぜひ足を運んでみてください。

 

なお、撮影禁止でご紹介できない展示物が数多くありましたが、細野観光オフィシャルカタログでご覧になれますので、ぜひ興味がある方は購入してご覧になってみてください。

「細野観光」オフィシャルカタログです。
2019年に発売されていましたが、語り下ろしインタビューが追加されて、増補版が発売されています。
こちらで一応展示物の多くが網羅されていますが、会場でしかお目にかかれないモノもかなりありますよ。

tower.jp

 

こちらがチケットの購入サイトです。

tokorozawa-sakuratown.com

 

今回購入した細野さん50周年記念のネイビーブルーのTシャツと、ポーチです。
細野さんを模したこのキャラクター、結構カワイイです。
Tシャツ3800円、ポーチ1500円だったと思います。

チケットケース400円、キーホルダー1000円、キーホルダーは3種類あります。

細野さんマスコットのクッション とてもカワイイですね!
2800円でした。

YouTubeもやっていますので、ぜひご覧になってください。

 

youtu.be