クソ真面目で完璧主義な僕にとって、ピッタリの本に出会いました。
前回の続きです。
4⃣ 一つのことに執着すると大事に至る
「ゆるく生きられない人」は、何か些細な一つのことが気になった時、そのことばかりが気になってしまい、心に余裕が無くなって、その結果本当に重要なことを忘れてしまって、慌てふためいて失敗する、ということがあります。
何を隠そう、僕もその一人です。
僕は「配置フェチ」というか、物が自分の納得するように整然と並んでいたり、収納されていないと気が済まない、という何とも面倒くさい性癖を持っています。
旅行や出張などに行く時も、着替えの服や洗顔グッズ、スマホやパソコンなどのモバイルグッズなど、綺麗に仕分けして収納するのですが、あまりにもそういうことばかりにこだわってしまい、肝心のパスポートや鉄道の乗車チケットなどを忘れてしまい、慌てふためいて、途中で引き返して取りに行き、乗り遅れる寸前に陥ったことを何度か経験しています。
本書では、電気の消し忘ればかり気にするくせに、やかんを火にかけてそのまま忘れて空焚きになって火事寸前になった例が載っていましたが、やはり物事は「程度」というか「バランス」を考えることが重要だと思います。
パスポートや鉄道の乗車チケットを忘れてしまったら、旅行や出張に行くことは不可能ですが、スーツケースの中が多少乱雑になっていたとしても、大して大事には至りません。
空焚きになって火事になってしまったら全財産を失う恐れがありますが、多少電気が点けっぱなしになっていても大した大事には至りません。
こういったことは他人事ではないと、この本を読んで改めて認識しました。
また、別の例として、試験問題の解き方や仕事の進め方についても解説しています。
日本人は基本的に真面目な国民なので、何事も100点満点を目指し、全力を尽くして頑張ろうとしてしまいます。
あれもこれもと手を伸ばし見て回った結果、どこがいちばん重要な部分なのかわからなくなってしまい、結局肝心な部分を見落として、「枝葉の部分」ばかりを一所懸命やってしまい、結果的に成果が上がらなかったということがよくあります。
仕事でも上司やクライアントの要求していることだけに絞って注力すればよいものを、何でもかんでも手を広げて頑張ってしまうので、結局「こういうことをお願いしたわけではないのだけれど…」などと言われて、評価が下がってしまうのです。
精神科医で作家の樺沢紫苑氏は、何かの課題に取り組むときは、最初は「30点」を目指せばよいと言っています。
まずは、30点くらいの超ゆるい感じで骨組みを作る、そこで上司やクライアントに方向性を再度確認する、方向性が間違っていないとわかればそのまま進めていき、70点くらいのところで再度上司やクライアントに確認する、それで問題無ければそのまま肉付けしていき、最終的には100点満点を目指さなくても良く、85点くらいでも上司やクライアントは満足するのだということです。
次回のブログに続きます。