クソ真面目で完璧主義な僕にとって、ピッタリの本に出会いました。
前回からだいぶ期間が空いてしまいましたが、5つ目のポイントをご紹介いたします。
前回の続きです。
5⃣ 仕事ができる人がうまくやる方法
和田氏がとても面白いことを紹介していたので、お話します。
知り合いの元官僚で、出世コースにいた人の話だそうです。
まずは、上司から仕事を振られた場合、その上司が出世の見込みがあるかどうかを見極め、出世しそうだと判断すれば、その上司が振ってきた仕事を一所懸命やり、出世しそうにない上司から振られた仕事についてはうまい口実を作って出来るだけやらないのだそうです。
「そんなこと出来るのかよ!」
と思われるでしょうが、それが出来るのだそうです。
出世する見込みのある上司から頼まれた仕事を一所懸命こなしていけば、その上司から「さすがだね!」と認められ、その上司からどんどん仕事が振られていき、いずれは引き立てられて、その上司と一緒に出世コースに乗ることが出来ます。
一方、出世する見込みがない上司から頼まれた仕事を一所懸命やったとしても、自分は出世コースに乗れるわけでもなく、報われることも無いので、無駄な労力と時間を費やすだけとなります。
なので、いったん放っておき、催促されたら、「申し訳ございません。私の能力が足りなくて、とても私の手には負えません」と謝っておけばよいとのことです。
そうすると、「しょうがないやつだな・・・」と言われて、その上司からは評価は下がるかもしれませんが、別の人にその仕事が回されて、自分はその仕事をしなくても済むわけです。
同じように、なるべく自分の得意な仕事だけに一所懸命取り組み、苦手な仕事は放っておくことだと言っています。
そうすると、こういう仕事をこの人に任せてもダメだと思われ、苦手な仕事は回ってこなくなり、一所懸命取り組んできた得意な仕事だけが回ってきて、それだけをやればよいことになります。
得意な仕事ですから、当然結果も良く、評価も高くなります。
和田氏はこの本全体を通して言っていますが、すべてのことを完璧にこなせる必要は無いと言っています。
特に中高年になってきたら、苦手な仕事を今更得意にしようと頑張ったとしてもなかなかうまくいかず、せいぜい並程度にしか上達しないと言っています。
それであれば、得意なことをさらに伸ばす方が効率が良く、さらに評価を高めることが出来る。
「そんなズルいこと、できるもんか!」
と思うような誠実で要領の悪い人たちは、大して出世しそうもない上司の元で振られた仕事に一所懸命になったり、苦手な仕事と毎晩遅くまで格闘したりした挙句、身体を壊したり、メンタル疾患になってしまうわけです。
とはいえ、なかなかそのようにうまくやることは難しいこともあるかと思いますが、次の和田氏の言葉が心に響きました。
「仕事にしても何にしても、すべてに100%の力を注いでいては潰れてしまいます。自分を苦しめることもなく、効率よくいい結果を出すことが出来るのは、うまい具合に手を抜けるゆるい人なのです」
次回は最もこの本の中で重要で、僕も最もご紹介したかったことをお伝えし、最後のまとめとしていきたいと思います。