クソ真面目で完璧主義な僕にとって、ピッタリの本に出会いました。
今回は最もこの本の中で重要で、最もご紹介したかった6つ目のポイントをお話いたします。
前回の続きです。
6⃣ 難しい道ではなく、楽な道を選んで成果を上げていく
僕は以前からお話している通り、とてもクソ真面目で完璧主義な性格でした。
そのため、すべて当初の理想通りに完璧に物事が進まないと、途端にやる気が無くなってしまい、途中でやめてしまうことが多々ありました。
なので、ランニングや筋トレなどの運動や、日記をつけるなど、物事を継続することがなかなか出来ない性格でした。
決して根気が無いとか、根性が無いとか、そういうことではなく、「完璧」にこだわるあまり、それが叶わないとわかると、「ガタガタガタ!」と心が崩れ落ちてしまい、やる気が失せてしまうのです。
それに加えてやっかいな性格も持ち合わせており、ショートカットして楽な道を選ぶということが生来受け付けることが出来ず、クソ真面目に最初から順を追って進めることにこだわってしまうのでした。
受験勉強や資格などの勉強、仕事のプロジェクトのプレゼン資料などもそうですが、要領よく、出来るところから進めていけば、案外早く終わり、それなりの成果を収めることは出来ます。
勉強であれば、100点満点は無理でも、70~80点くらいのベースで試験に合格することは出来ます。
仕事のプレゼン資料でも、よっぽど重箱の隅を突くようなタイプの上司やクライアントでもない限り、まあまあの出来で、ポイントを押さえていれば、うまくいくでしょう。
しかし、僕はそれでは納得がいかず、完璧を求めてしまっていたのです。
なので、要領よく楽な道を選ぶことなどもってのほかで、常に正攻法の難しい要領の悪いやり方で勉強や仕事に臨んでいました。
そういう感じでしたから、ほぼ毎日遅い時間まで残業して、休日出勤なども進んで行い、だからといってそれで仕事がうまく運ぶわけでもなく、常に多大なストレスを抱えていました。
その結果、末期ガンを患って、1年半以上入院し、休職することになりました。
まったく本末転倒です。
和田秀樹氏は本書でこう言っています。
「もう『茨の道』を歩むことをやめましょう。楽な道を選ぶことは悪いことではなく、物事を効率よく進めるための最も有効な手段なのです」
「簡単な道を敬遠して無意識に難しい道を選んでしまう癖がある人(僕のことです)は考え直した方がいい」
「『楽な道は手抜きで悪いこと』という思い込みを捨てることが必要、それは無理することなく苦しまず、身体や心に負担をかけることなく、高い効果を得られる方法です」
「なのに、なぜか苦しいこと、ツラいこと、困難なことの方が正しいに違いないという思い込みが、この日本社会にはいまだに根強く生きています」
そして、こう提案しています。
「ツボを見つけて『手抜き上手』になることがポイントです」
「すべての仕事を大きな熱量ですべてこなすよりも、メリハリをつけて『ここぞ』というツボに努力を集中させるのです」
「これこそが『手抜き上手』になるための秘訣です」
「なるほどー!」と思いました。
まさに目から鱗が落ちました。
僕は現在55歳ですが、これから年を取っていくと、若い時には出来たことが、今後どんどん出来ないことが増えていきます。
そして、若い時には思っていた「頑張ればなんとかなる」ということがもうこれからは通用しなくなってくることも薄々気づいてきています。
和田秀樹氏は言います。
「出来なくなった自分を早いうちに認め、受け入れて楽になり、その上で出来ることを広げていきましょう」
「今出来ることを無理なく楽しもう」
「便利な器具がどんどん増えているので、臆せずどんどんその力を借りよう」
この本を読んで、クソ真面目で完璧主義な僕の心に、大きな石がゴロンと落とされたような気持になりました。
この人生55年間、良くも悪くも本当に頑張ってきたと思います。
それゆえの要領の悪さから、砂を噛むようなツラい思いもしたし、大病も患いました。
現在もメンタルを病んで適応障害となり、1月から会社を休職中です。
この歳を節目に、今まで敬遠し、毛嫌いしてきた「楽な道」「要領の良い生き方」を今一度見つめなおし、自分の心と身体に無理のない生き方をしていこう、そう考えています。
僕のようなクソ真面目で完璧主義な方には、うってつけの目から鱗が落ちる本です。
よろしかったら、読んでみてください。
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