肥満と薄毛からの脱出!「背水の陣」に直面した中年男の日記

肥満と薄毛の話題だけではなく、趣味の読書・音楽・映画などのご紹介もしますよ。

樺沢紫苑「マンガでわかる『神・時間術』

今回ご紹介する本は、精神科医で作家の樺沢紫苑先生が、2017年に出版した「神・時間術」をマンガ化し、先日2023年3月30日に発売された「マンガでわかる『神・時間術』です。

それまでのビジネス書で紹介する時間術は、不要な時間を節約して、捻出できた時間をまた仕事に割り当てるというものが主流でしたが、この本で紹介する時間術はそれまでの時間術とは一線を画す、画期的なものでした。

今回マンガ化された、この本を読み、私なりに気づいたことをお伝えしたいと思います。

 

 

1⃣ 直観仕事術

 

① 2分ルール

2分で終わらせられる仕事は、その場ですぐに片付ける、これが「2分ルール」なのだそうです。

その代表的なものが、「メール返信」や「電話」ですが、これらはなんとなく面倒くさくて、後回しにしがちです。

でも、放置しておいて、他の仕事に取り掛かっても、なんとなくそのことが気になって集中できないことがよくあります。

いわゆる消せる雑念は、すぐに消した方が良い、というのが、樺沢先生の考え方です。

それらの雑念が集中力を奪ってしまって、業務に支障を及ぼすからです。

また、放置しておいて、後からメール返信をしようと思っても、そのメールを探すのに時間がかかって、結局多くの時間をロスすることが多くなりがちです。

イヤでも面倒くさくても、すぐにやってしまうと、後が楽になる・・・なるほど!と思いました。

 

②5秒決断術

時間をロスする代表的なもの一つが「迷う」ことなのだそうです。

「ファーストチェス理論」というものがありまして、将棋やチェスなどで、最初の直感やひらめきで5秒で選んだ手と、30分ほど熟考して考えた手では、約86%が一致したのだそうです。

「直感」や「ひらめき」というのは、実は案外正しいのだそうです。

ただし、それはある程度の経験値や情報・知識を持っていることが前提なのだそうです。

仕事ではありませんが、私は買い物などで、直感を無視して失敗することがよくあります。

直感は「いますぐにこれを買った方がいい」「これはぜひ行った方がいい」「これはぜひ参加した方がいい」と、自分に訴えるのですが、貧乏性が邪魔をして、買おうかどうか迷ってしまい、「よく考えてから、決めよう」と結局放置することがよくあります。

しかし、後日やっぱり買おうとすると、すでに売り切れとなっていて、手に入らなくなってしまって、後悔することがよくあります。

数量限定で、もう再発しないようなレコード・CD・書籍、めったに来日しないようなアーティストのライブなどは、「迷ったら、買う!行く!」ようにしています。

 

2⃣ まずはメインスキルに自己投資する

自分のやっている仕事のメインスキルを磨いて、仕事の効率化を図り、時間を生み出し、その時間を増やして、将来の起業・副業、「まいたの」に割り当てていく。

なるほど!と膝を打ち、とても納得しました。

私は、外食企業の店舗管理の仕事をしていて、ふだんはPCを使ったデスクワーク、建物の家主や管理会社と、店舗の営業スタッフ側との調整を測ったり、交渉したりする、ちょっと特殊な仕事をしていますが、自分の業務を棚卸して、メインスキルを磨いていきたいと思います。

 

3⃣ 一生ものの仕事力に自己投資する

樺沢先生いわく、仕事力には2種類あって、今所属する会社で必要とされる「業務処理能力」と、どこに行っても使える「仕事力」があるのだそうです。

「業務処理能力」とは、会社の業務のマニュアルのようなもので、その会社独自のものであり、転職すると基本的に使えません。

一方、「仕事力」は、代表的なものに、時間術・ノート術・メモ術・会話術・文章術などがあり、これらは転職して別の会社に移っても、普遍的に使える能力です。

樺沢先生は、こちらの「仕事力」を今後磨いていくべきだと言っています。

私も、過去に何度も転職を経験しているので、このことはよくわかります。

いわゆる「業務処理能力」とは、その会社でしか使わない業務マニュアルであり、社内申請や承認を得るための方法、社内PC上で使用しているプラットフォームの使用能力などがあります。

しかし、残念ながら、転職すると、新しい会社での業務マニュアルなどがあり、また一から学ばなければなりません。

一方、仕事力は、樺沢先生の言うとおり、やっぱりどこの会社でも共通のものであり、どこの会社でも通用しました。

私は、外食企業の新しい店舗を立ち上げる「店舗開発」という職種を長年経験してきましたが、これらの仕事力は全く共通であり、すぐに即戦力として使えました。

 

 

そして、今後のTODOを3つ挙げたいと思います。

 

1⃣ 集中力の波乗り

具体的には、根性で長時間労働を行うことを止め、適切に休憩を取りながら、仕事を行っていきたいと思います。

「15-45-90分の法則」「デッドライン・ラッシュ(制限時間仕事術)」を仕事に応用していきます。

 

2⃣ 良くない休憩ベスト3をやめる

この本の中でも書いてありましたが、私も「疲れたから休憩する」「休憩中にスマホを座りっぱなしで見る」をやってしまいがちでした。

しかし、全くリフレッシュにはならず、仕事もはかどらず、長時間労働を続け、自分でもそのことに気づいておらず、周りの人たちも同様でした。

でも、成果を上げている人たちは、ある程度会社で仕事をした後は、いつの間にか会社からいなくなっていることが多いことに、ある時期から気づきました。

 

3⃣ 朝食をきちんととる

朝食をとることで、きちんと体内時計をリセットできるというのは、衝撃的でした。

朝食をとっていなかった頃は、朝11時ころには頭がボーっとして仕事がはかどらなくなり、挙句の果てには頭痛がしてきて、とても仕事に集中できませんでした。

私なりの朝食(黒豆きなこ豆乳・クエン酸ドリンク・クルミ)を食べるようになってから、午前中の仕事がはかどるようになり、効率が上がってきました。

このマンガでのお勧めの、玄米・納豆・タマゴ・バナナなどもためしてみたいと思います。

 

■ まとめ

2017年に出版された「神・時間術」を読んでいましたので、このマンガの内容は知っていましたが、このマンガはとてもわかりやすく、面白く書かれているので、改めて主なエッセンスや重要なことを復習することが出来ました。

再度、見直していきたいと思います。

 

このマンガは、全6章に分かれていて、それそれの章に、ブラック企業因子の悪役管理職が登場してきます。

いかにも憎たらしい性格のキャラクターで、かつどこの会社にもいそうなタイプで、とても現実的です。

その非常に腹が立つ、憎たらしいキャラクターの悪役管理職が、とてもまじめで素直な性格の部下を苦しめ続ける。

とても腹が立ち、共感します。

そこへ、産業医のヒーローおねえさんが、これらの悪役管理職を、爽快にぶっ飛ばしてくれる。

読んでいて、とても爽快です。

そのぶっ飛ばし方が、「スターウォーズ」など、SFアクションものが大好きな樺沢先生らしい味が出ていて、個性的です。

その章ごとに、ヒーローおねえさんが、さまざまな武器を使って、いろいろなやり方で憎っくき悪役管理職をぶっ飛ばしてくれるので、とてもスカッとして爽快な気分になれます。

そして、それらの6章がきちんとつながっていて、最後にアッと言わせる大どんでん返しがあるのも、とても面白かったです。

ぜひ、アニメ化してくれることを期待します。

 

 

変化の予感

このところ、ライブやイベントのことばかり、ブログに書いていますが、今回は珍しく、最近の所感のようなものを短くTwitterのようにお話したいと思います。

 

題名やプロフィールに書いてあるように、私はサラリーマンの普通の中年男です。

会社のいわゆる「トラブル処理」というか「クレーム処理」というか、要するに人の嫌がる仕事を一手に引き受ける、「最下層」の仕事であり、いわゆる「便利屋」であり、会社の人間は何かトラブルがあると、必ず私に対応をお願いしてきます。

この仕事を5年以上続けていますが、50代も半ばになり、心身ともに疲弊してきました。

そこから脱出するため、ブログやYouTubeを続けていますが、なかなか思うように登録者数や閲覧数・再生数が伸びず、悶々としています。

 

しかし、なんとなく先月3月あたりから、特に根拠は無いのですが、この状態が変化していくような予感がしています。

私はそれほど占いなどを信じるわけではないのですが、西洋占星術四柱推命を融合したSOLARITAというサイトがありまして、僕がブロガーとして尊敬している立花岳志さんが紹介していました。

solarita.me

 

それによると、僕は西洋占星術では水瓶座で、四柱推命だと大地(己)であり、先月3月以降、運勢に大きな変化が現れるのだそうです。

3月7日に、試練の星「土星」が水瓶座から魚座に約2年半ぶりに移動し、破壊と再生の星「冥王星」が約16年ぶりに山羊座から水瓶座に移動し、激動の時期を迎えているとのことです。

まだまだ大きな実感はありませんが、今後日常のさまざまなこともお伝えしていきたいと思います。

STING MY SONGS JAPAN TOUR 20230312 IN 有明アリーナ volume 2

先日2023年3月12日(日)、約4年ぶりとなるスティング氏のライブが有明アリーナで開催され、僕は観に行ってきました。

前回の続きです。

 

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いよいよライブも終盤に近付き、「Wrapped Around your Finger」「Walking on the Moon」とポリス時代の曲が続き、スティング氏自身も懐かしさに浸っているようだった。

バックにろうそくのような映像がいくつも浮かび上がり、とても幻想的な光景でした。

 

「Walking on the Moon」の重厚なベースのフレーズ「タッ!タターーーン・・・」が繰り返された後、突然、同じポリス時代の「So Lonely」の明るいレゲエのリズムに移り変わり、会場は急に総立ちとなって盛り上がり、中には踊りまくる人もいました。

曲中で、なにか別のレゲエの曲に変わり、再び「So Lonely」に戻ったりしましたが、後で、あの有名なレゲエ・アーティストのボブ・マーリーの曲だということがわかりました。

 

1999年リリース「Brand New Day」収録の、中近東ぽい曲調が印象的な「Desert Rose」が始まり、とても神秘的なメロディとイルミネーションに包まれ、砂漠の乾いた熱気を感じさせられました。

 

 

そして、解散間近のポリス時代のヒットナンバー「King of Pain」の憂鬱なイントロが始まると、息子のジョー・サムナー氏が現れ、スティング氏と共に歌い始めました。

このジョー・サムナー氏は、本当に若い頃のスティング氏そっくりで、声はスティング氏とU2のボーカルのボノ氏の声を足して割ったような感じで、とても声量がありました。

印象的なサビの部分を何度もアレンジを変えながら繰り返して、スティング氏とデュエットしていました。

そして、その後はすかさず、穏やかなイントロが始まり、ポリス最大のヒット曲「Every Breath You Take」が演奏されると、会場は大歓声と共に総立ちになって、大いに盛り上がりました。

親子で熱唱し、曲が終わると、一同深々とお辞儀をして、ステージを去っていきました。

 

 

ほどなくして、スティング氏とメンバー一同がステージに再登場し、披露したのは、また懐かしいポリス時代の初期の名曲「Roxanne」。

再び会場は盛り上がり、サビの部分の音程やアレンジ、リズムを変えながら、ロングバージョンを披露してくれました。

 

そして、メンバーが退場し、スティング氏だけがステージに残り、アコースティックギターを携えて、「Fragile」を弾き語りでしっとりと歌いあげてくれました。

曲が終わると、四方八方に深々とお辞儀をして、キッスを振りまき、名残惜しそうにステージを去っていきました。

 

ジョー・サムナー氏のオープニング・アクト4曲を含めると、全26曲、約2時間半の堂々たるライブでした。

71歳とは思えない、引き締まった肉体で、堂々と演奏し、歌いあげてくれたスティング氏には、いつまでも健康で元気でいてほしいと思います。

 

まさに、ライブ冒頭で、ジョー・サムナー氏が言っていた「マンプク」という心境で、大満足なライブでした。

 

 

STING MY SONGS JAPAN TOUR 20230312 IN 有明アリーナ volume 1

先日2023年3月12日(日)、約4年ぶりとなるスティング氏のライブが有明アリーナで開催され、僕は観に行ってきました。

有明アリーナは初めて行ったのですが、川に面したなかなか眺望の良い粋な建物でした。

 

有明アリーナへ向かう橋の上から撮った写真。なかなかカッコイイ建物です。

 

グッズ販売は建物の外で行われていました。
目玉は、対象商品を購入すると、ステッカーと共に、「直筆サイン入り『ザ・ブリッジ』アナログ盤テストプレス盤」が抽選でもらえるということで、持っていないCD2枚を購入しましたが、ダメでした。
僕の2人前に購入していたおばちゃん(といっても同年代の50代?)が見事に当てていました。うらやましい・・・

 

超混雑していたエントランスを抜け、僕の席であるアリーナの後方の席に座り、ライブの始まりを待っていました。

 

アリーナ席のかなり後方のブロックではありましたが、ど真ん中の位置で、そこそこよく見えました。

 

オープニング・アクトとして登場したのは、スティング氏の息子であるジョー・サムナー氏。

若き日のスティング氏のトレードマークだったイエローとブラックの縞々のTシャツを着て登場しました。

アコースティックギターの弾き語りで、自身のオリジナル曲など計4曲を演奏し、カタコトのほのぼのとした日本語のMCで楽しませてくれました。

よく聞き取れなかったので、間違っているかもしれませんが、「東京大好きです。」「パリでは恥ずかしかった。それ真実です。」などと言っていました。

「Jelly Bean」の演奏の前では、「私の子どもたち、大好きです。」「子どもたちのために。」、「HOPE」の前では「一緒に歌ってください。」と、一所懸命日本語を駆使して、伝えようとしているのがわかりました。

僕は、実は息子のジョー・サムナー氏であるとは気づかず、スティング氏本人だとばかり思い込んでいました。

それほど、若き日のスティング氏にそっくりでした。

しかし、頭髪はふさふさしていて量が多く、白髪だったはずが、色の濃い金髪だったので(スティングさん、失礼なこと言ってすみません・・・)、スティング氏はずいぶん若返ったのだなあ、声は少し低音になって張りが出ている、などと思ってしまいました。

 

「明日、ビルボード・ライブやります。あの場所に来てください。」

そう言って、ジョー・サムナー氏がステージを去り、10分ほどのブレイク・タイムの後、愛用のベースを抱えたスティング氏がステージに登場しました。

そこで初めて、先ほどまでの若きスティング氏に似ていた人物は息子だったのだと気づいたのでした。

 

オープニング・ナンバーは、初期のポリスの名曲「Massage In A Bottle」、その後、いきなりスティング氏の最も人気の高い曲の一つ「Englishman In New York」の軽快なイントロが始まり、ステージはいきなり総立ちとなって、大盛り上がりとなりました。

スティング氏も大いにノッていました。

 

再びポリス時代の名曲「Every Little Thing She Does Is Magic」が演奏されました。

「クチブエという日本語を覚えた」といきなりMCでつぶやいて、会場は笑いに包まれ、最新作「The Bridge」から「If It’s Love」など数曲が演奏され、「If I Ever Lose My Faith In You」の印象的なハーモニカのイントロが始まり、会場はまた盛り上がりを見せました。

 

途中、スティング氏のベースのベルトの調子が悪かったのか、何度かスタッフが2人がかりで直す場面がありました。

最初は時間がかかり、会場がシラケるのを心配して、スティング氏が「イエーイ!」と叫んで、腕を振り上げるシーンがありました。

 

その後、荘厳な「Fields of Gold」が演奏された後、ハーモニカのメンバーを呼び出して会話し、「スティービー・ワンダー」という名前が何度も飛び出すのが聞こえ、そのままハーモニカのイントロが印象的な「Brand New Day」の演奏が始まりました。

この曲は1999年リリースの「Brand New Day」に収録されているタイトル曲ですが、ここに収録されている曲のハーモニカはスティービー・ワンダーが吹いていたことを後で知りました。

 

その後、映画「レオン」のエンディングテーマだった「Shape of My Heart」、「Mad About You」など、スティング氏の一流の名バラードが続き、それまで総立ちだった観客たちは静かに座って、聴き入っているようでした。

 

長くなりましたので、後半は次回のブログで!

 

 

 

 

 

原由子「婦人の肖像」ライブビューイング 2023年3月7日 その2

メンバー紹介が終わると、またステージが真っ暗になって、ドタバタした音が響き始めました。

前回の続きです。

 

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しばらくして、ステージが明るくなり、原由子氏は行進曲が好きだという話になりました。

そして、30年くらい前のアニメ番組で、有名な作詞家の森雪之丞氏が作った料理の曲を、コーラスの村石有香氏が歌ったことがあるという話になり、村石氏が歌った後、原由子氏自身も今回のニューアルバムに収録された、料理にちなんだ曲で、行進曲の「ぐでたま行進曲」を歌い、軽快で温かいリズムに、会場が和みました。

 

その後、再びステージが暗くなって、ドタバタが始まり、また明るくなると、ステージは夜のムードが漂い、原由子氏はジャズ・ミュージシャンのような雰囲気の衣装で、ハンドマイクで、ジャジーな大人のムードたっぷりに「夜の訪問者」を歌いました。

桑田さんは、今回のニューアルバムの作詞作曲でかなり協力していますが、桑田さん自身の最も自信のあるナンバーだと、ラジオ「桑田佳祐やさしい夜遊び」で言っていました。

 

そして、またステージが暗くなって、ドタバタが始まり、ステージが明るくなると、ピアノが移動されて、中央にアコースティックギターを抱えた原由子氏が椅子に座った姿が現れました。

そして、桑田さんが作詞作曲した、ニューアルバム「婦人の肖像」の代表的でとても癒されるナンバー「ヤバイね愛てえ奴は」とダンサブルな「Good Times~あの空は何を語る」を弾き語りで歌いました。

 

その後、「あじさいのうた」「鎌倉 On The Beach」「ハートせつなく」と、新旧の代表的なナンバーが続きました。

そして、原由子氏と桑田さんが青春時代を過ごした60年代に活躍したアーティストの名前が登場する「スローハンドに抱かれて」で、再びギターをハンドマイクに持ち替えて、熱唱しました。

バックに、60年代のアートポップを思わせる絵で、エリック・クラプトンジョージ・ハリスンジョン・レノンポール・マッカートニーなどが現れ、なかなか良かったです。

そして、続く曲は1991年リリース「MOTHER」に収録され、当時大ヒットした「じんじん」、アップテンポなリズムに乗って、観客は総立ちとなりました。

 

 

そして、一度メンバーはステージを去り、再びさわやかな笑顔と共に原由子氏が自身のライブ・グッズのTシャツを着て現れました。

続いて、メンバーたちが全員ライブ・グッズのTシャツを着て、再登場しました。

アコースティックギターを携え、歌う曲は、学生時代のおそらく桑田さんとの想い出を歌ったと思われる、原由子氏セカンドアルバム「Miss YOKOHAMADULT」(1983年)収録の「いちょう並木のセレナーデ」(原由子氏の作詞かと思ったら、桑田さんの作詞作曲でした)

とてもノスタルジックで味わい深い雰囲気でした。

続いて、「43年前に私が初めてリードボーカルをとった曲を聴いてください」と言って歌った曲は、1980年リリースのサザンオールスターズタイニイ・バブルス」に収録され、高田みづえ氏にも提供され大ヒットした「私はピアノ」。

アンニュイなピアノとコーラスに乗せて歌う原由子氏の歌声は、当時とほとんど変わらない清らかな雰囲気を醸し出してくれました。

そして、続く曲は、今回のニューアルバムの最後を飾る「初恋のメロディ」。

この曲は、ニューアルバムの中ではとても地味な曲だと、原由子氏は感じていてたらしく、収録するのをためらっていたそうですが、この曲を最後に入れたことにより、とてもバランスが良くなり、せつない余韻を持って終わることが出来て、良かったと言っていました。僕もこの曲は意外と好きです。

 

 

そして、ライブの最後の曲として、原由子氏が「今日は本当にどうもありがとうございました。最後はこの曲を聴いてください。」と言って、披露したのは、2002年にリリースされた原由子氏によるカバーアルバム「東京タムレ」に収録されている往年の名曲である橋幸夫吉永小百合のデュエット曲「いつでも夢を」。

原由子氏が歌いだし、「これはデュエット曲だが、これ全部原由子氏が歌うのかな・・?」と思っていたら、橋幸夫氏のパートとなって、いきなり桑田さんの声となり、ハンドマイクを持って、あの桑田さんが突然現れました。

 

会場は大盛り上がりとなり、大歓声と大拍手が巻き起こりました。

そして、13年ぶりのライブを労い、持っていた花束を原由子氏に渡そうとして、原由子氏が受け取ろうとしたところを、サッと引っ込めてフェイントをかける仕草は、さすがコメディのセンスも高い桑田さん!と妙に感心してしまいました。

その後、英国紳士のごとく、かがんで膝を立てて、原由子氏に花束をきちんと渡して、二人揃って熱唱し、会場は大興奮、僕は感動して、なぜか涙ぐんでしまいました。

 

その後、桑田さんと原由子氏との会話が続きました。

桑田さんが原由子氏のことを「竹内まりや」と紹介し、原由子氏がそれに応えて「達郎の妻です」と返したのはとても笑えました。

その後、再び桑田さんが「南田洋子でした」と紹介し、原由子氏が「長門裕之でした」と返して、二人で60年代に流行ったバラエティーテレビ番組「シャボン玉ホリデー」の主題歌を歌い、「これがわかる人は相当な年代だよな・・・」と桑田さんがつぶやきました。

まあ、「桑田さんがツッコミ・原由子氏がボケ」の絶妙な掛け合いは、さすが長年の夫婦であり、名コンビであると、痛感しました。

そして、最後にメンバー全員がステージの前に出てきて、全員で手をつないで深々とお辞儀をして、ライブを終わりました。

映画館でのライブビューイングではありましたが、真ん前の真ん中で大画面で観れて、とても良かったと思いました。

 

※追伸

直後(2023/3/11(土))に放送された「桑田佳祐やさしい夜遊び」を聴いたところ、ライブが終わった後の打ち上げを鎌倉で行ったそうですが、かなり盛り上がったようで、ギターの齋藤誠氏を始め、メンバー全員が追加公演をかなり希望していたそうです。

「追加公演!」「追加公演!」と連呼し、桑田さんも乗り気だったそうですが、マネージメント側が、「でも、今回のライブは収録しましたので・・・」と言ったにとどまったそうです。

その後、どうなったのか不明なので、次週以降の「桑田佳祐やさしい夜遊び」を入念にチェックし、チケットサイト「ローチケ」も丹念に調べて見ようと思います。

ただ、桑田さんの話では、冗談っぽく話してはいましたが、原由子氏は本当に緊張していたようで、過呼吸になる寸前だったそうです。

まあ、もし追加公演が実現しなかったとしても、「収録しましたので・・・」ということで、オンライン配信やBlu-rayソフト発売は期待できるかもしれません。

機会がありましたら、またこのブログでご報告させていただきます。

原由子「婦人の肖像」ライブビューイング 2023年3月7日 その1

先日2023年3月6日(月)・7日(火)、原由子氏の約30年ぶりとなる新作「婦人の肖像」リリースを記念して、約13年ぶりのライブが鎌倉芸術館で行われました。

 

しかし、あまり告知されていなかったようで、チケットがいつから・どこで発売されるのかも定かではなく、桑田佳祐氏のラジオ番組「桑田佳祐やさしい夜遊び」を聴いて、そのことには触れるものの、具体的なことは告知されておりませんでした。

頻繁に、チケットぴあやイープラスなどのチケットサイト、Googleなどで調べましたが、ずっと出てこない状況が続き、直前になって、実は2月26日から一日だけローチケでチケットが発売されていたことがわかりました。

しかも、先着だったそうですが、もう前日で、時すでに遅く、もう少し調べて見たら、全国の一部の映画館でライブビューイングが開催されていることがわかりました。

ライブビューイングは、二日目の3月7日のライブを映画館で生中継するそうですが、チケットの発売はなんと当日の午前10時以降ということで、この日は平日で出勤でしたので、なかなかアクセスする時間も取れず、ローチケアプリを開いたのは午後4時半ころでした。

勤務先に一番近い東宝シネマズ新宿は売り切れとなり、都心では東宝シネマズ日比谷しかチケットが買えないので、急いで購入しました。

そんなこんなで、外出と偽って勤務先を早めに出て、午後6時半からのライブ中継開始にはなんとか間に合いました。

 

東宝シネマ日比谷の映画館に入り、席は前から2列目のど真ん中でした。

大画面で迫力満点で、意外と実際のライブよりもいいのではないかと思ってしまいました。

 

 

ライブは18時半少し過ぎて始まり、オープニングはサザンオールスターズの1985年のアルバム「KAMAKURA」収録の名曲「鎌倉物語」から始まりました。

初めてライブで聴くことが出来て、感動しました。

その後、「涙の天使に微笑みを」「少女時代」と続き、原由子氏の「こんばんは!」という声とともに、最初のMCが始まりました。

とてもさわやかな声でしたが、本人はとても緊張していると言っていました。

でも、こちらから観ていると、なかなか堂々としていると思いました。

複数の観客の方が後ろ上方を頻繁に振り返っていましたが、後から聞いた話だと、2階席にサザンのメンバーが観に来ていたそうです。

 

その後、ニューアルバム「婦人の肖像」から、「千の扉」「オモタイキズナ」と続き、

ステージが真っ暗になって、楽器やセットを移動しているようなドタバタした音が響き、各プレーヤーのギターなどの楽器を交換したり、原由子氏が着替えているのが、何となくシルエットで分かりました。

ステージが明るくなり、原由子氏が「ごめんなさーい、お恥ずかしいところをお見せして・・・」と恥ずかしそうに言っていて、正直笑ってしまいました。

このドタバタは、その後何度かありました。

 

8曲目の「京都物語」の演奏の前に、またMCがありました。

「今回は鎌倉芸術館の会場でライブを行わせていただいてますが、鎌倉は楽しみましたか?」

「私も鎌倉は大好きで、特にアジサイが綺麗な明月院成就院、そして長谷寺なんかも好きですね。」

「これからやる曲は京都をテーマにした曲なんですが、京都も大好きで、コロナ前はよく行ってました。京都から来ている人はいますか?」

原由子氏の鎌倉オススメスポットが聞けて、良かったです。

 

その後、「次の曲は、1983年の曲なんですが、化粧品のCMにも使われたりして、とても気に入っています。」と説明し、原由子氏最大の大ヒット曲で、僕も大好きなモータウン調の名曲「恋はご多忙申し上げます」のイントロが鳴り、会場は総立ちの大盛況となりました。

 

 

その後、メンバー紹介となりました。

昨年(2022年)年末に、横浜アリーナ桑田佳祐氏のライブにも行ったのですが、ほぼその時のメンバーと同じ感じでした。

最初に、名ドラマー・河村“カースケ”智康氏の紹介から始まりました。

河村氏は、桑田さんのライブのメンバー紹介でも、孫の自慢をしていましたが、今回も孫の自慢をしていて、原由子氏からツッコミを入れられていました。

サザン関係では、桑田さん・原由子氏の大学の後輩で付き合いの長い、斎藤誠氏がずっとギターを務めていますが、今回は小倉博和氏もギターを担当して、斎藤誠氏より先に紹介されていました。

原由子氏いわく、小倉氏はとても忙しく、原由子氏との共演は約30年ぶりとなるそうです。

見た目は、ロン毛で黒ぶちメガネをかけて小太りの、典型的なオタクの風貌で、人によっては引いてしまう風貌ですが、ギターの演奏は素晴らしく、とても楽しそうに弾いていて、なかなか味のある人物でした。

今回は女性二人がバイオリンとチェロを演奏していたのですが、このメンバー紹介の時に、あの桑田さんの「MUSICMAN」収録の名曲「銀河の星屑」のイントロを、CDと同じように弾いてくれました。

 

メンバー紹介が終わると、またステージが真っ暗になって、ドタバタした音が響き始めました。

 

長くなりましたので、後半はまた次回のブログで!

 

YUMING MUSEUM vol.5

今年(2023年)2月18日(土)、六本木ヒルズで開催されている「YUMING MUSEUM」に再度行ってきました。

こちらは、前回のブログです。

 

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「はじまりの部屋」の先を進んでいくと、最初のガラス張りの天井の高い部屋にたくさん展示されていた手書きの歌詞の原稿の「ホンモノ」が展示されていました。

「ホンモノ」ということで、きちんとガラスケースの中に保管されていました。

どれも興味深いものばかりでした。

 

これはライブの曲の構成を考えていたのでしょうか。こういう資料はとても親近感が湧いて、かなり興味をそそられます。

八王子の実家に保管されていた、荒井由実時代の手書き資料だそうです。1972年のデビューから1976年の「翳りゆく部屋」の製作過程までがはっきりわかるそうです。

テレビドラマのために作られ、お蔵入りになってしまった「スカイ・レストラン」の手書き歌詞原稿。その後、歌詞が書き換えられ、ユーミン最初の大ヒット曲「あの日に帰りたい」として生まれ変わることになります。

英国のロックバンドの「プロコル・ハルム」にかなり影響されていたユーミン。彼らのような教会音楽的なロックをやりたいということで、作ったのがこの「翳りゆく部屋」だったそうです。

おそらく子供番組のために作られたらしい「ビー玉のうた」結局採用されることは無く、お蔵入りになったそうです。

「中央フリーウェイ」の手書きの歌詞原稿。テレビ番組で共演した、かまやつひろしのために当初は作られたのだそうです。自分用ではなかったので、丁寧に楽譜と歌詞が書かれています。

当初は原田知世さんのために書かれた「ダンデライオン」の手書きの歌詞原稿

 

その先を進んでいくと、貴重な「ひこうき雲」などのマルチテープが展示されていました。

こういうものが一番僕の興味をそそります。

 

 

その先には、ユーミンの歴代のライブのポスター、マスコミへの掲載記事などが展示されていました。

なかなかこちらも歴史的価値のあるもので、興味がそそられます。

 

主に荒井由実時代のライブのポスターと、その頃のマスコミ掲載記事

主に80年代のライブのポスターと、マスコミ掲載記事

こちらは90年代のライブのポスターと、マスコミ掲載記事。故アイルトン・セナとも対談していたのですね!

21世紀に入ってからのライブのポスターと、マスコミ掲載記事。この頃は「シャングリラ」が素晴らしかったです。

 

そして、その先に行くと、ライブで着用した衣装がずらっと展示されていて、結構圧倒されます。

 

80年代ユーミンを象徴する衣装。本人もライブで言ってました。

左から2番目の和服は、僕が行った2011年「ROAD SHOW」のツアーで着ていました。「早着替え」が素晴らしかったです。

僕が行った2014年の「POP CLASSICO」のツアーで着ていた20世紀前半を思わせるキッチュな衣装

僕が行った2019年の「TIME MACHINE TOUR」で着ていた煌びやかでエキセントリックな和服。これを着て「夕涼み」を歌っていました。

ライブの衣装のスケッチ。以外にもユーミンは衣装にはあまり口を出さないと、どこかに書いてありました。

「シャングリラ」に参加したロシア人ダンサーたちの、ユーミンへの手紙が展示されていました。中には現在のロシアとウクライナとの戦争の悲惨さと中止を訴える人も結構いました。

その先を進むと、最新アルバム「深海の街」のライブのステージセットがそのまま展示されていました。

最新アルバム「深海の街」のライブのステージセット。僕は計4回観に行ったので、とても感慨深かったです。最近Blu-rayソフトが発売されたので、懐かしく観ています。

ここでも手書きの歌詞原稿が展示されていました。しかもアルバム全曲でした。

 

そして、最後を飾るのは、ユーミンの現在の書斎です。

 

一つ一つのモノに、日常の素のユーミンのぬくもりが感じられて、親近感が湧いてきます。スーパースターなのに、意外と使っているモノは、僕ら一般人と変わらないモノばかりでした。

ここにも手書きの歌詞原稿「Call Me Back」のものがありました。その左上にはなぜか2014年リリースのピンクフロイドの「永遠」の初回限定盤CDが置いてありました。ユーミンはやっぱり昔のイギリスのロックが好きなんだなあと実感しました。

現在のユーミンの書斎に置いてあるエレクトリック・ピアノ。現在はこれを使って曲を作っているのでしょうか。

 

YUMING MUSEUMの展示はここまで。

ここを出ると、ガラス越しの東京の絶景が広がり、ユーミンの過去のテレビCMが流れていて、ラジオの音源も流れていました。

その先を進むと、オフィシャルグッズのショップがありました。

 

ショップで販売されていたユーミンの歴代のCDのポストカード。一枚220円でした。コレクターの方にはたまらないアイテムだと思います。

とても魅力的なグッズなのですが、高価で手が出ませんでした。ネットでも販売開始するそうなので、懐が温かくなったら、購入検討してみようかと思います。

窓から見る東京の景色は本当に絶景でした。これを見に行くだけでもかなりの価値はあると思います。

ユーミンが毎月1回放送している「松任谷由実のオールナイトニッポンゴールド」に採用されるかもしれないということで、アンケートを書きました。次回は3月17日(金)楽しみです。

長々とご紹介してしまいましたが、2月26日(日)まで開催していますので、ぜひ興味のある方は行ってみてください。

その際は、必ずスマホとヘッドフォンを持参して、「音声ガイド」を聴きながら、観ることをお勧めします。

 

チケットはこちらから。

yumingmuseum.jp