肥満と薄毛からの脱出!「背水の陣」に直面した中年男の日記

肥満と薄毛の話題だけではなく、趣味の読書・音楽・映画などのご紹介もしますよ。

さよなら、としまえん(その2)

前回のブログの続きです。

前回はこちら ↓

pilgrim1969.hatenablog.jp

 

1時間以上行列に並び、やっとのことで、フライングパイレーツに乗り込みました。

 

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遠心力で振り子のように動く「フライングパイレーツ」

 

遠心力で振り子のように、力強く上下するのですが、後ろまで大きく上がった後、一気に前の方に下がっていく時の、お腹のあたりの気持ち悪さは、なんとも格別でした。

前にも乗ったことがありましたが、これは何度経験しても、慣れないものですね。

結構、コワかったです。

 

ふと前を見ると、行列で僕たちの前に並んでいた、仲間割れしていた十代の4人組が乗っていて、途中消えてしまって他の3人からひんしゅくを買っていた太った女の子が、仲間と一緒に普通に笑って楽しんでいました。

「なんだかんだ言って、楽しんでいるのだな・・でも、他の3人はきっと頭に来たことは決して忘れないから、4人の関係性はこれっきりになるんだろうな・・」

などと、どうでもいいことを考えてしまいました。

 

フライングパイレーツを乗り終わり、とても暑いのと、お腹が減って、のどが渇いたこともあり、涼しい休める場所を探しました。

ところが、レストランはどこも満席で長蛇の列であり、ゲームセンターや売店がある建物に入ったのですが、騒々しいのと、混んでいるのとで、休む場所もなく、しかたなく、比較的空いている売店で、ホットドッグとフライドポテトとドリンクのセット(1,000円)を買い、屋外のテーブルとベンチがあるスペースを見つけて、そこで食べることにしました。

春や秋の季節だったら良かったのですが、炎天下で蒸し暑い屋外で食事をするのは、結構な苦痛でしたTT まあ、ホットドッグが思いのほか、とても美味しく、パン生地がすばらしかったのが、せめてもの救いでした。

 

お腹を満たした後、なるべく混んでいないアトラクションを探したのですが、なかなか無いもので、その中でも「ミラーハウス」と「お化け屋敷」は意外にもほとんど並んでいなかったので、入ることにしました。

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珍しく行列が無かった「お化け屋敷」猛暑の中、しっかり「涼む」ことができました。

としまえんのお化け屋敷は、結構コワいと聞いたことがあり、昔行ったときもコワかった想い出があったのですが、今回改めて入ってみると、正直そんなにコワくなかった印象を受けました。

突然「ギクッ」とすることがなく、なんだか平和な感じで出口にたどり着きました。

 

次に乗ったのは、「マジック」

見た目は、メルヘンチックで、サーカスや曲芸の世界といった感じですが、乗り物が回転して上下に昇降するので、意外にスリルがありました(汗)

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見た目のメルヘンさとは裏腹に結構スリルがあった「マジック」

その後は、「ロッキンタグ」「模型列車」に乗り、のどかに楽しみました。

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「ロッキンタグ」 「フライングパイレーツ」のミニ版といった感じでしょうか。それほどコワくなく、爽やかな風に吹かれながら、楽しめました。

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「模型列車」 としまえんの自然の中を巡り、とても良かったです。

その後、「としまえんのもり昆虫館」に入ってみました。

珍しい種類のカブトムシやクワガタ、ナナフシやゴキブリ(!)までいて、なかなか興味深かったです。

世界のカブトムシやクワガタが放し飼いにされているコーナーがあって、ちょこっと触ることが出来ました。

 

そろそろ夕方になることで、子供連れの家族は帰るころで、空いてくるかなあと思いましたが、全く空いてくる気配はなく、次は比較的空いていた「イーグル」に乗ることにしました。

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クルクル回りながら、35mの高さまで昇っていく「イーグル」絶景の景色を楽しめました。

なんだかんだ言って、50分くらい行列に並びましたが、35mの高さから見た景色はまさに絶景でした。

としまえんの周りはまっ平らな平地で住宅地なのですが、なかなか良い眺めでした。

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絶景の景色を楽しめたとはいえ、結構な速さでクルクル回るので、スリル満点でした!

「イーグル」を乗り終えたころには、すでに夕焼けの景色で、午後6時半を回っていたので、一番のお目当ての「カルーセルエルドラド」に絶対乗りたいと思い、急いで向かいました。

しかし・・・

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午後6時半を過ぎても、長蛇の列の「カルーセルエルドラド」

行ってみて、「カルーセルエルドラド」の周りを2周ぐらいしている長蛇の列を見て、潔くあきらめました・・・

 

代わりのアトラクションに乗って終わりにしようと思ったのですが、閉園時間の午後7時が迫っており、ほとんど受付は終了していました。

先程乗った「模型列車」はまだ受け付けていたので、これに乗って、としまえんの想い出を締めくくろうと思いました。

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最後に乗ったのは「模型列車」イルミネーションがとても綺麗でした!

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最後のとしまえんを偲ぶ、我が妻と、夕闇のイルミネーション

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閉園時間の午後7時間近だというのに、まだ長蛇の列でした。

 

まあ、正直行って、としまえんのアトラクションのオペレーションはお世辞にも良いとは言えず、炎天下でも暑さを避ける場所も少なく、それらの少しでも改善しておけば、もう少し生きながらえたかもしれないなあ、という印象はありました。

はっきり言って、東京ディズニーランドとは天と地の差です。

 

でも、8月31日で閉園は決まってしまったので、いまさらどうすることもできません。

 

僕にとっても、としまえんは幼少の頃、二十歳くらいの青年の頃、17年前に妻と一緒に遊びに行った想い出など、いろいろと想い出はあります。

今はただ、静かに、それらの想い出とともに、さよならを言うのみです。

 

ちょうど閉園の前日(2020年8月30日)、山下達郎竹内まりやが、FM東京の「山下達郎のサンデーソングブック」で言ってましたが、二人にとってもいろいろと想い出深い場所だったそうです。

達郎は、高校時代のガールフレンドと、としまえんのプールに行き、青春時代の一コマを飾った大切な場所だったそうです。

その時の想い出が、名曲「さよなら夏の日」を作らせたと言っていました。

また、アンルイスのコンサートに飛び入りで「BOMBER」を歌ったこともあったそうで、その後アンルイスととしまえんで遊んだそうです。

 

竹内まりやも、デビューして初めての無料コンサートを、としまえんボーイハントの格好をして行った想い出を話していました。

 

閉園した後は、ハリー・ポッターのエンタテインメント施設となるようで、としまえんで活躍したアトラクションのうちの8体のみが、他の遊園地に移送されるそうです。

あの「カルーセルエルドラド」は、」解体されて、西武グループの倉庫に保管されるそうです。

 

さよなら!としまえん

さよなら、としまえん(その1)

としまえん」が2020年8月31日で94年の歴史に幕を閉じると聞き、埼玉県南部出身の僕としては、少なからず想い出がいくばくかあるため、行ってみようかと妻に話してみたところ、妻も10代から20代にかけて、「ヘビー・ユーザー」であったようで、即意気投合して行くことにしました。

 

サイトを見てみたところ、コロナの影響で事前予約制となっており、予めスマホでチケットを購入して、スマホ画面を見せて、チケットと交換するとのことでした。

 

8月上旬ではありましたが、結構予約が埋まっているようで、なかなか予約できる日時は限られていて、なんとか8月23日日曜日を予約することが出来ました。

 

アトラクションは午前10時から午後7時までということで、午前10時前に現地に到着し、チケットを手に入れて、入園しました。

 

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有名な「カルーセルエルドラド」100年以上の歴史を見てきた、としまえんのシンボル

事前予約制ということで、来場人数を制限しているから、比較的空いているのかと思いましたが、けっこう混んでいました。

 

「カルーセルエルドラド」がやはり最大のお目当てで、妻もぜひ乗りたいと息巻いていましたが、すでに何重にも行列が出来上がっていたので、イルミネーションが綺麗になる夜に乗ることにして、違うアトラクションをどんどん乗っていくことにしました。

 

この日の天気予報は雨で、到着したときにはすでにどんより曇っていました。

一番奥まで歩いて、「ウェーブスインガー」という空中ブランコに乗ることにしました。

中央のタワーが上がったり下がったりして、その周りを遠心力で回り続けるのですが、ちょっぴりコワい。

でも、それほど待たずに乗ることが出来ました。

 

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「ウェーブスインガー」ぐるぐる回る空中ブランコですが、なかなかスリルがあって面白かったです。

乗って、「さあ、楽しもう!」と動き出した瞬間、「ポツッ・ポツッ」と雨が降り出しました。あっという間に本降りの雨になり、結構ずぶ濡れに近い状態になり、「マジかよ~早く終わんないかなー」と思いながら、回り続けるのは結構キツかったです・・・

 

結構な大雨になったので、多くのアトラクションがしばらく運転見合わせとなりました。

 

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あっという間に大雨になり、ほとんどのアトラクションは運転見合わせとなり、来場客は皆雨宿りをするハメになりました・・・

ずっと雨宿りをしていても仕方ないので、雨でもやっている「ミステリーゾーン」の列に並びました。僕たちと同じように考えている人は多かったようで、長蛇の列を結局1時間少々並び続けることになりました。

 

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二人乗りカートに乗って、不思議な世界を旅する設定 二人ずつ乗せて出発し、次の二人の出発まで1・2分待つ感じなので、結構待たされた・・・

乗った感想としては、東京ディズニーランドの「ホーンテッドマンション」のような感じでしょうか。それほど、驚かされるような感じではなく、淡々と進んでいくような感じでした。

 

雨も落ち着いてきて、次に行ったのは、「フライングパイレーツ」

これも、としまえんの目玉となるアトラクションですが、かなりの大行列で、雨上がりの高い湿度と照りつけ始めた日光の中、かなりツラい状況でした。

周りの待っている人たちの表情もどこか険しく、ツラそうな表情でした。

 

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大きな船がブランコのように急上昇したり、急降下したりして、大スイングする、大人気の「フライングパイレーツ」

猛暑の中、やはり1時間以上行列に並んて待ちました。

僕たちの前に並んでいた男女4人組の10代後半と思われるグループも、険悪な雰囲気で、愚痴をこぼし合い、半ば喧嘩しているようで、うち一人の太った女の子はそのまま列から離れていなくなってしまいました。

 

そろそろ乗る順番となるので、その女の子に電話したところ、電話に出ない。しかも、その女の子が全員のチケットを預かっているとのことで、残った3人はプンプンに怒っていました。

 

順番となる寸前になって、やっと現れ、残りの3人が文句を言うと、逆ギレして「トイレが混んでたんだよ!」と怒鳴る始末。

 

一方で、前の方にいた親子連れの男の子が、乗るための規定の身長120cmに満たないということで、係員の女性が何度も測り直していました。どう見ても120cmに満たないのはわかりきっているのに、何度も測り直し、一緒にいた父親はわかっているくせに、見て見ぬ振り。

そのために、列は進まず、立ち往生。

 

並んでいたほぼ全員がその光景を見て、イライラしてうんざりしていました。

 

結局その男の子は身長が足りないということで、乗れなかったですが、「だったらもっと要領よくやれよ!」と言いたいところでした。

 

そのうちに、突然アトラクションがストップし、何があったかと思ったら、「コロナ感染を防止するための消毒タイム」ということで、係員が船の手すりや席をスプレーかけて雑巾で拭き始めました。しかも、たった二人で・・・

 

「この暑いのに、勘弁してくれよ」と、イライラは頂点に達し、周りの並んでいる人たちの雰囲気も悪くなっていくのを感じました。

 

やっとのことで、船に乗り込み、アトラクション自体はスリルがあって楽しめたと思います。

 

「ソーシャルディスタンス確保」ということで、かなりの空間を開けて、余裕のある人数で乗り込んだので、それは良かったのですが、まあ、これじゃあ、かなりの時間を待たされるわな、と思いました。

 

それに、かなり混んでいるのだから、2台ある船を両方とも稼働させればいいのに、ずっと1台だけで稼働させており、運営側の神経を疑いました。

 

「フライングパイレーツ」で、「としまえん」がなぜ閉園してしまうのか、少し解明できた気がしました。

 

 

コロナウィルスと体重・体脂肪~その3

コロナウィルス感染が本格化してから、すっかりご無沙汰してしまいましたが、実に3月22日以来、体重・体脂肪の測定をしてみようと思い、やっと実行することが出来ました。

↓ 3月22日のブログです。

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 3月の時点では、コロナウィルス感染拡大により、外出の機会がだんだん減っていき、外食への脅威もあり、減らしていこうとしていました。

 

まだ、リモートワークも普及していなかったので、平日は通勤していましたし、運動は継続的に行っていましたので、外出の機会が減ってきたとしても、運動量はそれほど減っていなかったと思います。

 

ところが、4月7日に緊急事態宣言が発令されてから、リモートワークの日々が始まり、外出の機会が極端に減り、ほとんど家にいることが多くなりました。

 

家で出来る運動を出来る限り続けてきましたが、だんだんと身体が重くなってくる感触が続き、気がつくと、今まである程度ゆるかったパンツ類がちょっとキツく感じることが多くなりました。

 

コロナ前までやっていたSIXPADやレッグマジックは、なぜかほとんどやらなくなり、Wiiをやるようになりましたが、身体が重く感じる一方で、怖くて体組成計に乗ることが憚られてきました。

 

ずっと気になっていたのですが、意を決して、今朝体組成計に乗ってみました。

その結果は・・・

 

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体重は、3/22の75.7kgから2.9kg増加でした・・・TT

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内臓脂肪は0.5増加 これは思ったほど増えてはいなかった。

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BMIはちょうど1.0増加しました。まあ、予想通りです。

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その代わり、筋肉量が1ポイント上がりました。

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骨密度も1ポイント上がりました。

やはり、現実の数値を知ることは重要ですね。

マジでヤバい!と感じました。

ただ、この増えた体重は、実は筋肉や骨の量が増えた結果で、問題ないのかな?

と思ったりしたのですが、確証はないので、あまり余計なことを考えず、きちんと運動を続けていこうと思います。



 

八王子・絹の道資料館と大塚山公園(旧道了堂跡)その2

前回の続きです。

前回は、「絹の道資料館」をレポートしました。

pilgrim1969.hatenablog.jp

 

塚山公園(旧道了堂跡)は、約19年前に絹の道を歩いて、妻と一緒に向かったことがあったのですが、「首無し地蔵」の話がとても恐ろしかったことと、なんとも言えない不穏な雰囲気に恐れをなして、途中で引き返してしまいました。

 

今回「絹の道資料館」を訪問して、そのあまりの歴史的な価値に感動し、幕末から明治にかけての、この地域の生糸産業の隆盛の象徴だった、「絹の道」を歩いてみたいと思いました。

 

また、旧道了堂跡は、この地域の由緒あるお寺である永泉寺の支所のような所だったようで、ここを長年守っていた「浅井とし」という81歳の女性が1963年に強盗に惨殺されたという、いわくつきの場所となっておりますが、元々はこの「絹の道」の拠点の一つであり、第二次世界大戦時には出征兵士を見送って賑わった場所とのことなので、ここも行ってみようと思いました。

 

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絹の道資料館から前の道を歩いて1分くらいの場所に「絹の道」の入口があります。

絹の道資料館から前の道を歩いて1分くらいの場所に「絹の道」の入口があり、ここから約1.5kmを歩いていくと、大塚山公園の「旧道了堂跡」にたどり着きます。

初めは舗装された道路でしたが、すぐに砂利道になります。

民家はなくなり、完全な山道となります。

 

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途中、このような立て札があり、このあたりは西武鉄道の所有であることがわかります。鉄道でも通そうとしていたのでしょうか。

曲がりくねった砂利道が延々と続き、猛暑も手伝って、かなりツラかったです。

最後まで行ったことがないので、いつゴールに到着するのか分からず、ひたすら耐えて歩きました。

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途中、このような建物が出現しました。結構オシャレで良さそうな建物でしたが、かなり昔から使われていないようでした。

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こちらは廃屋と化しているようで、立入禁止でした。

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延々とこんな感じの風景が続きます。初めての人は結構ヘコむと思います。

どのくらい歩いたのか、20分くらいは歩き続けたと思いますが、やっと大塚山公園の入口と思しき、昇っていく階段が見えてきました。

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塚山公園の入口です。階段を昇っていくと、旧道了堂跡へと続きます。

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年季の入った「絹の道」の石碑 いつ頃建てられたのだろうか。

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階段を昇っていくと、傍らに2つの灯籠が。結構雰囲気あります・・・

階段を昇っていくと、様々な石造物がところどころに配置されていました。

どれもこれも、とても年季の入ったもので、歴史を感じさせられます。

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このお地蔵さんは元々隣の石造物の上に乗っかっていたとのことです。

そして、問題の「首無し地蔵」が見つかりました。

きちんと首がありましたが、胴体と明らかに色や質感が異なっており、

後から補修して付けられたことが容易にわかります。

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こちらが問題の「首無し地蔵」稲川淳二の怪談で一躍有名になりました。

先を進んでいくと、縄で囲われた「旧道了堂跡」がありました。

今では苔むして、土台が残っているのみです。

ここに、浅井としさんが28歳から81歳で殺害されるまで住んで、このお堂を守っていたそうです。

神秘的な雰囲気のあった女性で、祈祷を行っていたそうで、最初はかなり盛況だったそうです。

そのうち、子供が3人生まれて、村人の中で誰が父親かという噂が広まり、そのうち疎まれて、周辺の村人とは険悪な関係となったそうです。

そんな状況の中で、53年もの長い月日を過ごし、どのような思いだったのでしょうか。

ちなみに、子供は3人のうち2人はすぐに亡くなって、残った女の子一人と一緒に暮らしていたそうです。

 

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「旧道了堂」の跡地 ここで浅井としさんは何を思いながら日々暮らしていたのだろうか。

「旧道了堂」の跡地を抜けて、右の方向に歩いていくと、まとまった大きさの墓地が見つかりました。

誰のお墓だろうと、行って見てみたら、なんと浅井家のお墓でした。

 

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浅井としさんやその娘さんが眠る浅井家のお墓 安らかにお眠りください・・・

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愛猫の「ミーチャン」の卒塔婆も建てられていました。

「安らかにお眠りください・・・」静かにお祈りしました。

ふと気がつくと、お墓の上を黒いカラスアゲハがふわふわと所在なく飛んでいました。

もしかしたら、浅井としさんでしょうか。

ふと、そんな思いが頭の中をよぎりました。

 

ここまで行ってみた感想ですが、世間で騒がれているほどの「おどろおどろしさ」はありませんでした。

ただ、緑多い自然の中に、様々な歴史的な建造物があり、のどかな雰囲気が漂っているのみでした。

しかし、夜暗くなってからの様相は、容易に一変すると想像できました。

かなりの大金をもらっても、深夜にここには来たくない、と率直に思いました。

 

ここをもう少し進んでいくと、20分ほどで「白山神社」があるそうです。

白山神社は、東京都指定有形文化財平安時代末期の経筒が出土したことで知られています。これにより、当時の八王子に「船木田荘」という荘園があったことがわかりました。

次回はそこへ行ってみたいと思います。

近所なので、また近いうちにレポートします!

 

八王子・絹の道資料館と大塚山公園(旧道了堂跡)その1

僕の住んでいるエリアは、昔「絹の道」と言われる街道があったそうで、蚕の養殖による輸出用の生糸の生産が盛んで、幕末に横浜が開港すると、多数の運搬に使われた、当時の「幹線道路」だったそうで、大変賑わったそうです。

 

今では見る影もありませんが、その当時の写真や資料を展示している「絹の道資料館」があり、当時の面影を今に残す「絹の道」も少しの区間だけ残っている場所があります。

 

僕と妻は、このエリアに引っ越して12年(2020年8月現在)になりますが、一度も行ったことがありませんでした。

 

いや、正確に言うと、それよりはるか19年くらい前に一度行ったのですが、途中で引き返してしまいました。

 

なぜかというと、この「絹の道」を進んでいくと、「道了堂」と呼ばれるお寺の支所の跡地があり、そこで1963年にとても残酷な殺人事件が起こったこと、1973年にもこの周辺で死体遺棄事件があり、とてもおどろおどろしい場所であり、稲川淳二さんの怪談でも有名な「首無し地蔵」が祀られているからです。

 

なので、近所であるにも関わらず、避けていたのですが、基本的には歴史的な史跡であり、そのような事件に惑わされて、避けることは無いのではないかと思い始め、やっと訪れてみようと決心しました。

 

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「絹の道資料館」の正門 元々は隆盛を極めた生糸商人の八木下要右衛門の屋敷跡だった。

のどかな八王子市内の山の中の住宅地の一角にある「絹の道資料館」は、幕末の頃、この地域で生糸商人として、輸出用の生糸を横浜の商人と取引して、たいそう隆盛を極めた八木下要右衛門(やぎしたよううえもん)という人の屋敷だったそうです。

 

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生糸の製造に使われた機械や、当時の商人の屋敷の模型などが展示されている。

 

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当時の製造方法で作られた実際の蚕繭(かいこまゆ)

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蚕の繭で作られた、実際の生糸 蚕繭の糸は大変細くて、かなりの技術力が必要だったそうです。

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それほど広くはないが、興味深い、歴史を感じさせる展示物がたくさんあります。

いわゆる「八王子市鑓水(やりみず)」と呼ばれている地域ですが、幕末の頃は生糸製造で隆盛を極めたようで、大変賑わっていたそうです。

 

鉄道が登場するまでは、八王子から、この「鑓水」を通り、現在の町田街道付近を抜けて、町田を通り、横浜までつながっていた、重要な街道だったそうです。

 

しかし、明治時代になり、明治政府が国策として、一部の大企業のみに生糸産業の製造や取引の特権を与えたことにより、この地域の生糸産業は次第に廃れていき、多くの大商人たちが没落していったそうです。

 

それに伴って「絹の道」も廃れていきましたが、現在は「国道16号線」として、通る場所はある程度変わりましたが、八王子と横浜を結ぶこの地域の重要な幹線道路として、活躍しています。

 

ただ、当時の面影を残す「絹の道」は、この近くの約1.5kmのみ残されています。

ものすごい猛暑(2020年8月15日)でしたが、意を決して、「絹の道」を進み、旧道了堂跡地まで行ってみることにしました。

 

「絹の道資料館」の公式ホームページはこちらです。

https://www.city.hachioji.tokyo.jp/kankobunka/003/005/p015671.html

ムーミンの日~ムーミンバレーパーク

昨年2019年12月に行って以来、本当に久しぶりにムーミンバレーパークに行ってきました。

コロナの影響で、ずっと行けませんでしたが、今回8月9日のムーミンの日に行くことが出来て、本当にうれしかったです。

前回までのブログはこちらです。

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梅雨がすっかり明け、かなりの猛暑の日でしたが、来場者はかなり多く、年齢層は30代・40代・50代くらいのファミリー層が中心でしたが、皆ムーミンが本当に好きそうなコアな方が多かったと思います。

普段は絶対着ないような、ムーミンの75周年のTシャツや、ムーミン柄の短パンやスカートを履いている中年層の方が多く、ムーミンバレーパークを支えている方たちはこんなに多いんだとなんだか安心しました。

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ムーミンバレーパークのエントランス 1周年記念のムーミンとミーが迎えてくれます。

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ムーミン屋敷をバックに上機嫌の妻 写真ではわかりませんが、耐え難い暑さでした・・・

 

ヒドい暑さだったので、すぐに「コケムス」の建物に入りました。

「コケムス」は、ムーミンのいろいろなものが展示されている博物館のような建物で、中には売店やレストラン・カフェ、ワークショップなども入っています。

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ムーミン谷の巨大なジオラマ とても精密に再現してあって素晴らしいです!

 1945年以来のフィンランドで発刊されたムーミンの初版本が時系列に展示されています。とても貴重です!

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1945年から1970年までの母国フィンランドでの初版本

ムーミンの原作本の代表的な挿絵が、綺麗な3D風の画像で、展示されています。

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よくポスターやタオルなどにプリントして販売されている「パーティー」の絵です。僕と妻はこの絵がいちばん好きです!

お腹が減ってきたので、1階の Muumilaakso ruokala (ムーミラークソルオカラ)というカフェ・レストランで、ちょっと食事をすることにしました。

ちょっと高かったですが、緑の帽子パスタ / 1,320円(税込)は、なかなか絶品でした。

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手前が「緑の帽子パスタ」、その後ろが「ポテト」660円(税込)、「ベリーデザート」660円(税込)、昔懐かしい味と外見のソーダ水はちょっと値段忘れました。

スナフキンの帽子をイメージしたパスタとのことで、スナフキンのイメージカラーのグリーン色の平べったいパスタでした。ほうれん草のフィットチーネで、昆布茶とガーリックのソースで絡めたとのことで、なかなか手が込んであり、量はそんなに多くはないので、味を優先する方にはかなりオススメです!

 

猛暑で正直キツかったですが、少し歩き回ることにしました。

湖畔沿いを歩いていくと、ムーミンの物語「ムーミンパパ海へ行く」に出てくる「灯台」が現れます。

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宮沢湖畔にそびえ立つ灯台 「ムーミンパパ海へ行く」に登場します。

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物語と同じように、ムーミンママが壁に書いた可愛い絵があります。

もう少し歩くと、道端は緑豊かな感じになり、突き当りに「スナフキンのテント」があります。

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スナフキンのテント 定期的に明かりが灯され、中にスナフキンムーミンがいるような影が映る。

湖畔の道から、山を登っていくと、「ヘムレンさんの遊園地」があります。

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ヘムレンさんの遊園地 アスレチック遊具やメリーゴーランドがあって、無料で楽しめる。(ただし、12歳以下と年齢制限があります)

 

しかし、特筆すべきは、「海のオーケストラ号 Merenhuiske(メレンフイスケ)」ですね。

前々から観てみたいと思っていましたが、今回やっと体験することができました。

思いのほか、とても素晴らしかったです!

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「海のオーケストラ号 」の入口 中に何があるのかワクワクします!

ムーミンの物語「海のオーケストラ号」の物語をいわゆる「映画化」したものですが、映像がとても素晴らしい!

シアターの映像が立体的で、幻想的で、本当にムーミンパパたちと一緒に体験しているような気持ちになります。

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観客もその場にいるような気持ちになります。

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シアター内のフロアが映画と同じように植物の緑に覆われた感じになります。

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天井に吊るされていた飛行機が下りてきて、映画のストーリーと合わせて、飛行を続けます。

最近の映画もリアルな3D映像で、風が吹いたり、振動したりするものがありますが、それに近い感じだと思いました。

 

そんなこんなで、とても楽しい一日を過ごしました。

コロナの影響もあり、「ムーミンの日」ではありましたが、営業時間は10時から18時に短縮されています。(平日は10時から17時)

75周年記念の「ムーミンの日」スペシャルウィークは、残念ながら8月16日で終わってしまいますが、しばらくは75周年のお祝い気分は続いていくと思います。

ぜひ一度、このムーミン・ファンにとっての「夢の国」に、一度行ってみてはいかがでしょうか。

オフィシャル・サイトはこちらです。

https://metsa-hanno.com/

 

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素晴らしい一日を楽しみ、湖畔を眺める妻

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園内のいろいろな場所にストーリー・ガイドのペーパーが置いてあり、それを集めて保管するためのホルダーですが、マスクやチケットを収納するのにピッタリです。今のところ、来場者全員もらえるそうです。




海のオーケストラ号Merenhuiske(メレンフイスケ)

海のオーケストラ号Merenhuiske(メレンフイスケ)

『山下達郎 SUPER STREAMING』初のライブ映像配信

先日2020年7月30日に山下達郎による初のライブ配信「TATSURO YAMASHITA SUPER STREAMING」が行われました。

山下達郎は1973年のシュガーベイブによるデビュー以来、47年にも長きに亘る音楽活動を続けていますが、実はライブ映像作品というものがありません。

テレビにもほとんど(というか全く?)出ることはなく、You Tubeなどでもお目にかかることはまずありません。

「シアターライブ」は、2012年と2019年に行われましたが、「歌って、話して、演奏する『動く』達郎」は、ライブ会場に行かなければお目にかかれなかったわけです。

 

というわけで、初のライブ配信が決まってすぐにイープラスにてチケットを買い求め、午後8時から配信開始でしたが、午後7時にはスタンバって、始まるのをじっと座って待っていました。

山下達郎の実際のライブでは、ライブが始まる前に、達郎お気に入りのオールディーズの曲が流れており、今回もPC画面のタイトル静止映像のバックに、曲が流れ続けておりました。

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タイトル静止映像の背後に山下達郎お気に入りの曲が流れ、始まるまでの時間がカウントダウンされていました。

午後8時を回ったと同時に、画面が切り替わり、京都「拾得」でのライブ映像となりました。

このライブは、2018年3月17日に行われたライブで、山下達郎が2010年代に入ってから多くなった「アコースティックライブ」です。

山下達郎(ヴォーカル・ギター)、難波弘之(キーボード)、伊藤広規(ベース)というトリオ編成で行われています。

ターナーの汽罐車」から始まり、達郎のギターのカッティングリフで始まる「あまく危険な香り」が続きます。

その後は、鈴木茂の「砂の女」やマーヴィン・ゲイの「WHAT'S GOING ON」と、自身のものでない曲が続きます。

マーヴィン・ゲイの「WHAT'S GOING ON」は、僕の大好きな曲ですが、まさかここで山下達郎による演奏で聴けるとは夢にも思わず、有頂天になりました。

 

「拾得」で6曲ほど演奏した後、場面はなんと!

氣志團万博2017」に移ります。

達郎と氣志團・・・どうにも結びつかないお二方ですが、あのリーゼントで破天荒な氣志團は達郎をものすごくリスペクトしており、達郎の方は300回ヘビーローテーションで聴いているそうです。

そんな達郎が氣志團万博に乗り込んで、近藤真彦に提供した「ハイティーン・ブギ」を歌い、台風が近づく屋外フェスのさなか、「台風なんぼのもんじゃい!雨風上等です!夜露死苦!」と風貌に似合わず完全なツッパリモードで疾走します。

まあ、外見はともかく、達郎の内面は充分「ツッパリモード」なので、意気投合したのでしょうか。

「硝子の少年」を歌った後、「アトムの子」のイントロが始まり、ここから、あの竹内まりやがコーラスに加わりました。

会場の聴衆は決して達郎ファンばかりではないと思いますが、会場の雰囲気はまるで山下達郎のライブといった感じで、熱気あふれるムードで、雨はますます激しく降り注ぎますが、ものともしない雰囲気です。

雨の中、竹内まりやも一所懸命踊ってコーラスして、本当に夫婦の仲の良さを感じさせられます。

「恋のブギ・ウギ・トレイン」まで竹内まりやがコーラスに参加し、最後は「さよなら夏の日」で大いに盛り上がりました。

達郎の帰り際に、金髪リーゼントの氣志團のメンバーが、深々と頭を下げている光景があり、「ああ、達郎はやっぱり大物なんだなあ」と改めて感心しました。

 

そして、また場面は変わり、時代は一気に1986年にタイムスリップして、まだ30代の若い達郎と、当時のメンバーとの演奏場面に移りました。

今は亡き、ドラムの青山純や、コーラスのCINDYが参加していて、時代を感じさせられました。

 

このライブ配信「TATSURO YAMASHITA SUPER STREAMING」で僕が気づいたことは、驚くほど音質が良いことです。

僕の平凡なNECのノートパソコンでさえわかるほど、音が良かったです。

達郎がDJを務める「山下達郎のサンデーソングブック」でもたびたび言ってましたが、相当音質にはこだわって配信したそうです。

しかし、「コロナのおかげ」とは言いたくありませんが、初めて自宅のお茶の間で、「動く山下達郎」を観ることが出来たのは、本当にここまで生きてきて良かった!と思わずにはいられませんでした。

コロナの影響で、音楽業界は非常に厳しい状況ですが、山下達郎が今後の一つの「指針」を示してくれたことで、今後の音楽業界の復興を祈らずにはいられません。

応援し続けます。

 

●セットリスト

・京都「拾得」 2018年3月17日
01. ターナーの汽罐車
02. あまく危険な香り
03. 砂の女
04. 希望という名の光
05. SINCE I FELL FOR YOU
06. WHAT'S GOING ON

・「氣志團万博2017」2017年9月17日
07. ハイティーン・ブギ
08. SPARKLE
09. BOMBER
10. 硝子の少年
11. アトムの子 *竹内まりやコーラス参加
12. 恋のブギ・ウギ・トレイン *竹内まりやコーラス参加
13. さよなら夏の日

・「PERFORMANCE 1986」
14. SO MUCH IN LOVE (@郡山市民文化センター 1986年10月9日)
15. プラスティック・ラブ (@中野サンプラザホール 1986年7月31日)