肥満と薄毛からの脱出!「背水の陣」に直面した中年男の日記

肥満と薄毛の話題だけではなく、趣味の読書・音楽・映画などのご紹介もしますよ。

ゆるく生きれば楽になる~60歳からのテキトー生活 和田秀樹 その7(最終回)

クソ真面目で完璧主義な僕にとって、ピッタリの本に出会いました。

今回は最もこの本の中で重要で、最もご紹介したかった6つ目のポイントをお話いたします。

前回の続きです。

 

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6⃣ 難しい道ではなく、楽な道を選んで成果を上げていく

僕は以前からお話している通り、とてもクソ真面目で完璧主義な性格でした。

そのため、すべて当初の理想通りに完璧に物事が進まないと、途端にやる気が無くなってしまい、途中でやめてしまうことが多々ありました。

なので、ランニングや筋トレなどの運動や、日記をつけるなど、物事を継続することがなかなか出来ない性格でした。

決して根気が無いとか、根性が無いとか、そういうことではなく、「完璧」にこだわるあまり、それが叶わないとわかると、「ガタガタガタ!」と心が崩れ落ちてしまい、やる気が失せてしまうのです。

 

それに加えてやっかいな性格も持ち合わせており、ショートカットして楽な道を選ぶということが生来受け付けることが出来ず、クソ真面目に最初から順を追って進めることにこだわってしまうのでした。

受験勉強や資格などの勉強、仕事のプロジェクトのプレゼン資料などもそうですが、要領よく、出来るところから進めていけば、案外早く終わり、それなりの成果を収めることは出来ます。

勉強であれば、100点満点は無理でも、70~80点くらいのベースで試験に合格することは出来ます。

仕事のプレゼン資料でも、よっぽど重箱の隅を突くようなタイプの上司やクライアントでもない限り、まあまあの出来で、ポイントを押さえていれば、うまくいくでしょう。

しかし、僕はそれでは納得がいかず、完璧を求めてしまっていたのです。

なので、要領よく楽な道を選ぶことなどもってのほかで、常に正攻法の難しい要領の悪いやり方で勉強や仕事に臨んでいました。

そういう感じでしたから、ほぼ毎日遅い時間まで残業して、休日出勤なども進んで行い、だからといってそれで仕事がうまく運ぶわけでもなく、常に多大なストレスを抱えていました。

その結果、末期ガンを患って、1年半以上入院し、休職することになりました。

まったく本末転倒です。

 

 

和田秀樹氏は本書でこう言っています。

「もう『茨の道』を歩むことをやめましょう。楽な道を選ぶことは悪いことではなく、物事を効率よく進めるための最も有効な手段なのです」

「簡単な道を敬遠して無意識に難しい道を選んでしまう癖がある人(僕のことです)は考え直した方がいい」

「『楽な道は手抜きで悪いこと』という思い込みを捨てることが必要、それは無理することなく苦しまず、身体や心に負担をかけることなく、高い効果を得られる方法です」

「なのに、なぜか苦しいこと、ツラいこと、困難なことの方が正しいに違いないという思い込みが、この日本社会にはいまだに根強く生きています」

そして、こう提案しています。

「ツボを見つけて『手抜き上手』になることがポイントです」

「すべての仕事を大きな熱量ですべてこなすよりも、メリハリをつけて『ここぞ』というツボに努力を集中させるのです」

「これこそが『手抜き上手』になるための秘訣です」

 

 

「なるほどー!」と思いました。

まさに目から鱗が落ちました。

僕は現在55歳ですが、これから年を取っていくと、若い時には出来たことが、今後どんどん出来ないことが増えていきます。

そして、若い時には思っていた「頑張ればなんとかなる」ということがもうこれからは通用しなくなってくることも薄々気づいてきています。

和田秀樹氏は言います。

「出来なくなった自分を早いうちに認め、受け入れて楽になり、その上で出来ることを広げていきましょう」

「今出来ることを無理なく楽しもう」

「便利な器具がどんどん増えているので、臆せずどんどんその力を借りよう」

 

この本を読んで、クソ真面目で完璧主義な僕の心に、大きな石がゴロンと落とされたような気持になりました。

この人生55年間、良くも悪くも本当に頑張ってきたと思います。

それゆえの要領の悪さから、砂を噛むようなツラい思いもしたし、大病も患いました。

現在もメンタルを病んで適応障害となり、1月から会社を休職中です。

この歳を節目に、今まで敬遠し、毛嫌いしてきた「楽な道」「要領の良い生き方」を今一度見つめなおし、自分の心と身体に無理のない生き方をしていこう、そう考えています。

 

僕のようなクソ真面目で完璧主義な方には、うってつけの目から鱗が落ちる本です。

よろしかったら、読んでみてください。

ゆるく生きれば楽になる: 60歳からのテキトー生活 (河出新書 071) | 和田 秀樹 |本 | 通販 | Amazon

 

 

 

休職中の3回目の精神科受診

休職してから2ヶ月が経とうとしていた3月9日、休職中の3回目の精神科受診に行ってきました。

前回からの続きです。

 

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もうすぐ会社に申請していた休職期間が終わる時期が迫ってきたので、会社の人事部長からメールでどのような感じか様子をうかがう連絡が入りました。

数日後に主治医との診察があるので、主治医の判断を仰いでからまた連絡すると返答しました。

僕のその時の心境と状況としては、まだまだ不安定な状況であり、ちょこちょこ体調とメンタル不調を起こすので、このまま復職することはかなり心配でした。

そこで、復職延長をしたい旨を主治医のK先生に伝え、再度診断書を書いてもらう必要がありました。

なので、事前に現在の状況を正直かつわかりやすく伝える必要があると思い、事前にスマホのメモアプリに話すことをメモしておきました。

妻もそんな僕の状況を見て、もう少し休職期間を延長した方が良いと言っていて、意見は一致していました。

 

「休職を延長したい」

「そのために先生に診断書を書いてもらう必要がある」

そのような思いを強く抱きながら、クリニックにたどり着き、順番を待っていました。

すぐに名前を呼ばれ、診察室に入り、この1ヶ月の状況を事細かに説明しました。

 

この1ヶ月間、体調を崩したり、メンタルの調子を崩すことが多かった。

単純ヘルペスを患ったり、頭痛が頻発していた。

メンタルも落ち込み気味なことが多く、睡眠も質が悪い状況が多くて、なかなか寝付けないことが多く、リーゼとロゼレム(睡眠剤)はほぼ毎日飲んでいた。

中でも気になったのは、午前中や晴天時は比較的調子は良いが、夕方の黄昏時や天気が悪い時には必ずメンタルの調子が悪くなり、非常に耐え難い感じで落ち込み気味になり、このことは家族からも指摘された。

毎年2月下旬から3月・4月いっぱいまでの冬から春の時期に体調やメンタルの調子を崩すことが多い。

毎日のルーティンややるべきことに囚われて、それらが出来ないと自分に対してイライラすることが多い。

以上のように、様々なことをK先生に話し、このままの状態で復職するとすぐに再発するのではないかと危惧している、ただまた3ヶ月だと長すぎるとも感じているので、あと2ヶ月ほど、5月中旬頃までの診断書をいただきたいことを話しました。

 

以上の僕の話を聞いて、K先生は眉間にしわを寄せた厳しい表情となって、こう言いました。

「お話を聞いたところ、以前から夕方頃に調子が悪くなったり、ちょうど今頃の冬から春の時期に調子が悪くなるというのであれば、「季節性のうつ」ということも考えられますし、元々の「性分」であるということも考えられます」

「いずれにしても、抗うつ薬を飲むなどもう少し強い治療をする必要があるかと思います。試してみるのも良いと思います。ただ、そこまで考えていないということであれば無理強いはしませんが、いかがでしょうか?」

僕は答えました。

「ちょうど今の時期が一年で最も調子が悪い時期なので、試してみたいと思います」

続けてK先生は質問しました。

「あと、復職の時期が近くなってきたことによる影響はあったと思いますか?」

その質問がどのような意図があるものかわかりかねましたが、僕は答えました。

「そうですね・・やはり、それは多少あったと思います」

 

K先生は少し考えてから、再び話し始めました。

「いずれにせよ、現在の状況では復職は難しいと思います。休職しながらもう少し強い治療を試してみるのも良いと思います」

僕は答えました。

「わかりました。毎年初夏になるころには調子が良くなってくるので、最初の診断書の期間の次の日付の3月17日から5月16日までの診断書をいただけますでしょうか」

それに対してはK先生はこう答えました。

「あまり詳細な日付を記載することは出来ないので、5月中旬までということで、診断書を書きましょう」

そして、パソコンで作成した文章を僕に見せました。

「・・・・依然抑鬱状態が強く、就労は困難であり、引き続き5月中旬までの療養を要する」

僕は文章を読んで、この内容で承諾しました。

 

そして、K先生は意外そうにこう言いました。

「前回の診察の時は、いろいろとルーティンなどをこなしていて、けっこう調子が良さそうに見えたので、もう復職できるだろうと考えていました」

「毎日夕方頃に不安が生じるとのことですが、リーゼ(抗不安薬」はもう少し欲しいと思いますか?」

僕「はい」

「睡眠時間についてはきちんと7時間くらい眠れているのに、なかなか寝付けないということであれば、リーゼも効きますので、リーゼとロゼレムを就寝前に併用してください」

「次回の診察は4月6日にしますが、今の時期は調子が悪い時期ということですので、調子が悪くなってきたら、いつでもお早めにきてください」

K先生は、僕の調子がとても悪いと考えているようで、とても心配しているようでした。

 

強い治療を開始するため、新たに抗うつ薬を処方するとのことでしたが、処方箋を見ると、結局新たな抗うつ薬は処方されず、従来の抗不安薬であるリーゼを一日二回に増やして、就寝前に睡眠剤のロゼレムと併用することだけが変更点でした。

 

こうして、僕の休職期間は2ヶ月延長されることになったのでした。

 

 

 

 

休職中の生活 その3

休職後2回目の精神科受診が終わりました。

その後の生活について、簡単にお話したいと思います。

 

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2回目の精神科受診では、主治医のK先生は僕のこの1ヶ月くらいの生活状況を聞いて、毎日しっかり日記を書いたり散歩をしたりして、ルーティンを着実にこなしているので、そんなに心配ないだろうと思ったらしく、ちょっと安心している感じでした。

僕自身も特別にメンタルや身体の調子を崩すことも無く(まあ日々波があり、ちょこちょこ調子を崩すことはありますが)、まあ特に大きな波乱は無く過ごしている状況でした。

 

ただ、2回目の精神科受診以降の約1ヶ月間、誕生日を迎えたり、QUEEN+ADAM LAMBERT東京ドームライブに行ったりと、楽しいことは結構あったのですが、体調を崩したり、メンタルの不調が発生しがちな約1ヶ月間でした。

「楽しいこともストレスになる」と、精神科医で作家の樺沢紫苑氏も言っていましたが、やっぱり楽しいことは楽しいこととして、エネルギーは相応に消耗するので、QUEEN+ADAM LAMBERT東京ドームライブの後すぐに単純ヘルペス帯状疱疹のようなもの)を患ってしまいました。

15年ほど前に末期ガンを患ってから、免疫力の低下とともに頻発するようになり、左側のお尻の真ん中に必ずできるようになりました。

だんだん頻度は減ってきましたが、いろいろと疲れてくると、出てきます。

今回やっぱり出てきてしまい、これは膨らんでくると、患部が痛痒い状況が続き、何かに集中することも困難になり、結構ツラいものです。

約1週間ほど苦しめられました。

 

それが治ってきたと思ったら、今度は突然ひどい腰痛と、下腹部の痛みに襲われるようになりました。

2月末に坂本龍一トリビュート展と辻仁成氏の絵画展に行ってきましたが、その時があいにく症状のピークの時期に当たってしまい、かなり苦しい思いをしながら、両方の展示会に参加しました。

ただ、これは毎日日記を書いたり、英語などの勉強をしたりする時の姿勢が悪かったのが蓄積して痛みが出現したようで、きちんと姿勢を正すようにしたら、すぐに治ってしまいました。

 

あと、メンタル的には、夕方の黄昏時になると、メンタルが急に落ちて、ものすごく憂鬱な気分になるという症状が出現しました。

この症状は適応障害を患う前から多少はあったのですが、2月になってから症状が激しくなってきました。

まあ、こんな感じで、この2月中旬から3月初旬までの約1ヶ月間は体調的にもメンタル的にもあまり良い状態とは言えず、不調な時期が続いていました。

 

そんな感じで過ごしているうちに、3月初旬のある日、人事部長からメールで連絡がありました。

休職してもうすぐ2ヶ月が経ちますが、現在の状況はどんな感じかということと、診断書に書かれていた休職の期限が3月16日だったので、もしまだ調子が悪くて復職できる状況でなければ、再度休職を継続する手続きが必要なので、診断書を送ってほしいとのことでした。

「ちょうど数日後の3月9日に主治医の診察があるので、その結果をもってまた連絡します」と、返信しました。

休職開始後、まったく会社側とのやり取りが無かったので、

「僕のその後の処遇はどうなるのだろうか?」

「復職しても、自分のポジションはまだあるのだろうか?」

などど、実はかなり不安で心配していました。

今回連絡があって、正直ちょっと安心しました。

 

次回は、3月9日の休職後3回目の精神科受診のことについて、お話したいと思います。

ゆるく生きれば楽になる~60歳からのテキトー生活 和田秀樹 その6

クソ真面目で完璧主義な僕にとって、ピッタリの本に出会いました。

前回からだいぶ期間が空いてしまいましたが、5つ目のポイントをご紹介いたします。

前回の続きです。

 

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5⃣ 仕事ができる人がうまくやる方法

和田氏がとても面白いことを紹介していたので、お話します。

知り合いの元官僚で、出世コースにいた人の話だそうです。

 

まずは、上司から仕事を振られた場合、その上司が出世の見込みがあるかどうかを見極め、出世しそうだと判断すれば、その上司が振ってきた仕事を一所懸命やり、出世しそうにない上司から振られた仕事についてはうまい口実を作って出来るだけやらないのだそうです。

「そんなこと出来るのかよ!」

と思われるでしょうが、それが出来るのだそうです。

出世する見込みのある上司から頼まれた仕事を一所懸命こなしていけば、その上司から「さすがだね!」と認められ、その上司からどんどん仕事が振られていき、いずれは引き立てられて、その上司と一緒に出世コースに乗ることが出来ます。

一方、出世する見込みがない上司から頼まれた仕事を一所懸命やったとしても、自分は出世コースに乗れるわけでもなく、報われることも無いので、無駄な労力と時間を費やすだけとなります。

なので、いったん放っておき、催促されたら、「申し訳ございません。私の能力が足りなくて、とても私の手には負えません」と謝っておけばよいとのことです。

そうすると、「しょうがないやつだな・・・」と言われて、その上司からは評価は下がるかもしれませんが、別の人にその仕事が回されて、自分はその仕事をしなくても済むわけです。

 

同じように、なるべく自分の得意な仕事だけに一所懸命取り組み、苦手な仕事は放っておくことだと言っています。

そうすると、こういう仕事をこの人に任せてもダメだと思われ、苦手な仕事は回ってこなくなり、一所懸命取り組んできた得意な仕事だけが回ってきて、それだけをやればよいことになります。

得意な仕事ですから、当然結果も良く、評価も高くなります。

 

和田氏はこの本全体を通して言っていますが、すべてのことを完璧にこなせる必要は無いと言っています。

特に中高年になってきたら、苦手な仕事を今更得意にしようと頑張ったとしてもなかなかうまくいかず、せいぜい並程度にしか上達しないと言っています。

それであれば、得意なことをさらに伸ばす方が効率が良く、さらに評価を高めることが出来る。

「そんなズルいこと、できるもんか!」

と思うような誠実で要領の悪い人たちは、大して出世しそうもない上司の元で振られた仕事に一所懸命になったり、苦手な仕事と毎晩遅くまで格闘したりした挙句、身体を壊したり、メンタル疾患になってしまうわけです。

 

 

とはいえ、なかなかそのようにうまくやることは難しいこともあるかと思いますが、次の和田氏の言葉が心に響きました。

「仕事にしても何にしても、すべてに100%の力を注いでいては潰れてしまいます。自分を苦しめることもなく、効率よくいい結果を出すことが出来るのは、うまい具合に手を抜けるゆるい人なのです」

 

次回は最もこの本の中で重要で、僕も最もご紹介したかったことをお伝えし、最後のまとめとしていきたいと思います。

 

 

 

休職中の2回目の精神科受診

今年(2024年)1月11日から休職生活に入り、約1ヶ月が経ち、精神科受診の時期となりました。

その時のお話をしたいと思います。

前回からの続きです。

 

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休職生活の始まった1月11日からの約1ヶ月間は、時期的にも本当に寒く、日も短く、気分的にうつになりがちで、積極的にどこかに行こうとか動いたりすることが本当に億劫でした。

ほぼ毎日家の中にいて、外に出るのは日課にしている散歩や買い物くらいでした。

しかし、そう言いながらも、日記などを読み返してみると、なんだかんだ言って、外出は定期的にしていました。

ただ、うつ病寸前の適応障害という状態なので、人の多い場所はとてもツラく、休日の混んでいるスーパーや、混んでいる電車などは気分的に本当にイヤで、心の中はかなり強い拒否反応を示していました。

でも、特別メンタルの調子を崩すことはありませんでした。

外出する時以外は、淡々と自分のやるべきことややりたいことをやっていました。

 

そのような中、2月10日に休職後2回目の精神科の診察を受けました。

約1ヶ月ぶりです。

この約1ヶ月の生活の状況を率直にK先生に話しました。

「この約1ヶ月間ですが、自分で決めたルーティンをきちんと淡々とやっていく毎日です」

「やっていることと言えば、起きてすぐに前日の日記を書いて、今の心の状況をつぶさに観察していろいろと考えたりします。それが終わると、オンラインで英語とフランス語の勉強、その後約30分から1時間くらいの散歩、あと妻の家事の手伝いを少々・・・」

すると、K先生はすかさずこう言いました。

「それはとても素晴らしいことだと思います。それだけこなせるのであれば問題無いです」

「今の状態でルーティンをきちんとこなせるのであれば、復職してからもきちんとやっていけると思います」

 

そして、僕はまた続けました。

「休職して最初の1週間くらいはかなり睡眠を取っていて、遅くまで寝ていました。以降、就寝時間・起床時間は休職前に比べて約1時間ほど後ろ倒しになっています」

K先生は答えました。

「ある程度後ろ倒しになっていくのは仕方ないと思います。睡眠に不安があるのであれば、一番弱い副作用の少ない睡眠薬を処方します」

 

ほぼ一番弱い種類の睡眠剤だそうで、副作用はほとんど無いのだそうです。

 

そして、僕はまた続けて別のことを話しました。

「あと、焦燥感というか、焦りがあって、何事もきちんとやらないと気が済まない傾向があります。自分自身で決めた一日のノルマが達成できないととても気分が悪くなります」

「そのような感じなので、緊張感をもって、きちんとやろうと思い過ぎていたせいか、突然息切れがして疲れてしまい、ダウンしてしまうことが最近何度かありました」

K先生は答えました。

「焦燥感や焦りが出てくるのは、ある意味仕方が無いことだと思います。真面目な性格から来るものだと思いますが、あまり自分自身をノルマでガチガチに縛りすぎるのは良くありません。もっと緩めた方が良いと思います」

「焦燥感や焦りが出てきたら、リーゼを飲んでください」

 

こうして、次回の診察はまた約1ヶ月後の3月9日となり、次回は次の診断書のことについて話し合いましょう、とのことでした。

前回書いてもらった診断書では、「・・・2024年3月16日までの休職期間を要する」と書いてもらったので、それ以降の診断書をどうするかということです。

K先生は、僕がすっかり良くなっているものと思っているようでした。

しかし、僕としてはこのまま3月16日以降に復職して本当に大丈夫なのだろうか、とうっすらと不安感に包まれていました。

 

(次回に続く)

 

 

 

休職中の生活 その2

休職後初めての精神科を受診しました。

その後の生活について、ざっとお話したいと思います。

 

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1月13日の精神科の受診が終わり、僕は本格的に休職生活に入りました。

主治医からも産業医からも、

「しばらく仕事から心身を解放して、『グダグダ・ダラダラ』してください」

「時間割を考えず、好きな事をやり、『~しなければならない』『~すべきである』という考えから自分を解放させてあげてください」

と言われていたので、特にこの期間何をするか、何をしなければならないか、など特に考えず、過ごそうと思いました。

 

僕はただでさえクソ真面目で完璧主義な性格なので、最低限の自分で決めたこと以外は特に何も考えず、心の赴くままダラダラしていようと思いました。

とりあえず、音楽が好きなので、片っ端から聴いてライナーノーツを読み込み、読書に傾倒しました。

精神科医で作家の樺沢紫苑氏の新刊の出版記念講演会の3時間以上にわたる動画を観て、勉強したりしました。

それ以外では、妻とランチを食べた後、ドラえもんのどこドラゲームやブロックスなどのボードゲームに熱中して楽しみました。

 

ずっと家に籠りっきりは良くないため、毎日散歩をしていましたが、2度ほど高尾山に行って登山(本格的な登山ではなく、ケーブルカーやリフトに乗って途上にある神社やお寺に参拝しました)をしたりしました。

適応障害のメンタル疾患中で、人の多い都心に出かけるのは、かなり気が進まないのですが(会社も都心にあるので)、元YMOで昨年亡くなった高橋幸宏氏のライブ映像を観に、109シネマズプレミアム新宿まで出かけたり、妻の病院に付き添うため電車に乗って都心の病院まで出かけました。

やはり久しぶりに人の多い都心に出かけて、混んでいる電車に乗るのは結構緊張して、かなり消耗しました。

「やっぱり、ダメだ・・・なるべく都心には行かないようにしよう・・・」

そう心に誓いました。

 

休職中のこの時期なのに、面倒くさいこともありました。

車検と車の保険の更新です。

一応、複数の会社で見積もりを取って検討しようと思いましたが、断念しました。

メンタルが弱っているこの時期に、こういう面倒くさい作業をするのは悪影響だし、前回車検をお願いしたお店や今入っている保険会社で特に支障は無かったので、同じところでお願いしました。

毎年医療費が多くかかるので、確定申告をしているのですが、これも面倒くさいので、3月15日のギリギリまで様子を見ることにしました。

 

まあ、1月から2月の時期は一年で最も寒く、まだまだ日も短くてすぐに暗くなってしまうので、気持ち的にもうつになりやすく、なるべく冬眠しているように静かに過ごすようにしていました。

 

次回は休職中2回目の精神科の診察について、お話したいと思います。

 

休職後初めての精神科受診

今年1月11日より休職生活に入りました。

前回からの続きです。

 

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休職生活に入って間もない1月13日に休職後初めての精神科受診がありました。

今年に入ってからも初めてで、前回の診察から約1ヶ月位以上ぶりとなり、互いに新年の挨拶を交わして、前回からの経緯を説明しました。

K先生は静かに傾聴し、やがて僕の話が終わると、静かに話し始めました。

「会社の産業医がおっしゃった通り、やはりしばらく休むことは必要だと思います」

そして、念を押すようにこう告げられました。

「ただ、これだけは注意していただきたいと思います」

「『昼夜逆転』の生活だけは絶対に避けてください。夜はきちんと眠ることが回復を進める重要な手段となります」

「それ以外は特に何をしても構いません。ご自身の負担にならない形でゆっくり過ごしてください」

若い頃でしたら、おそらく調子に乗ってテレビや映画などを観たり、ゲームをやったりして昼夜逆転になっていたでしょうが、この歳になり、健康上いろいろと痛い目に遭ってきたので、昼夜逆転にならない自信はありましたし、実際年末年始休暇の時から寝る時間と起きる時間は遅くなってしまったにせよ、昼夜逆転にはなっていませんでした。

 

そして、K先生はこう続けました。

「処方した薬に関してはどうですか?」

「不安時の時のために処方していただいたリーゼについては、家にいる時はほとんど飲んでいません。出勤時だけですね」

「そうですか、それであれば、これ以上の処方が必要無いですね」

「ただ、今後どのような状況になるかわからないので、一応少しは処方をお願いしたいと思います」

「わかりました。それでは10日分だけ処方しておきましょう」

 

「あと、気になることはありますか?」

「ええ、家にいる時は特に問題ないのですが、外出する時に人ごみに遭遇するとかなりイライラすることが多いです」

「それであれば、今処方している漢方薬の抑肝散はイライラにはけっこう有効なので、これまで通り30日分処方しましょう」

そして、先生はこう続けました。

「とにかく、ゆっくり静養されて、ご自分でリフレッシュできたと感じたタイミングで復職することで良いと思います」

「受診のタイミングもご自分の意思で構いません」

 

イライラした時には飲むとよく効く漢方薬の「抑肝散(よくかんさん)」
主治医のK先生からも産業医からもよく効くと太鼓判を押されました。

 

こうして次回の診察は約1ヶ月後の2月10日となりました。

K先生は、僕の状況についてはあまり心配はしていないように感じました。

僕自身、それほど調子が悪いとは感じていませんでした。

ただ、またあの会社での大変な仕事に戻った時にどうなるかはわかりません。

ひとまず、K先生の言う通り、しばらくマイペースにゆっくり静養した方が良さそうです。

 

(次回に続く)